前の記事で“事件が起きているときに悲劇のヒロインになる人”について書きました。

今回は“振られたときなどに悲劇のヒロインになる人”について書きたいと思います。


誰しも、振られたときに悲しみ、落胆すると思います。

人によっては立ち直るまでの期間が様々でしょう。

私なんかも結構引きずる方です。

そこで「捨てられた」とか「もう愛する人なんて現れない」という風にいつまでも嘆き悲しむ。

でも悲しみ・切なさはいつしか自然と薄れていくものです。

もう立ち直ってもいいんじゃないか?と周りの人が思うぐらい悲劇のヒロインと化している人。

そのような人はきっと、胸の痛みが薄れていくのを嫌がっているのでしょう。

胸の痛みが続くことを無意識のうちに望んでいるから、何かにつけて思い出す。

思い出の香水・車・一緒に行った場所...etc

自分の似たような状況を歌っている歌手。その曲を聴いて感傷的になる。

きっとMだと思います。

・・・・・・・すいません。真面目に書きます。

何かと思い出し胸の傷を自らえぐりだしている人は、後悔の念が強い人だと思います。

言いたいことが言えなかった・傷つけてしまった・わがままばかり言ってしまった、など。

強く後悔してるからこそ、あの頃に戻ってやり直したいと思う。

けれども、実際過去に戻ることなんてできないのでジレンマに陥る。

過去に戻ることができないのはわかってるから、自分が後悔している悪い部分は思い出さないように脳を制御する。

結果としていい思い出ばかりを繰り返して思い出すようになるのです。

いい思い出ばかり見ていると、やはりあの頃に戻りたいと思う。でも戻れない。

そういうことを繰り返すから悲劇のヒロインから抜け出せなくなる、と考えています。

そんな自分に浸ってるという方もいると思いますが、本当に長い間塞ぎこんで考えている人はこういうサイクルに陥っているんじゃないかな、と想像してみました。

前の記事の冒頭にも書いたように“現実を見ようとしない”とこがあると思います。

ある程度悲しんだらもう現実を見るしかないのです。冷静に分析するしかないんです。もう過去には戻れない。いつしか悲しみも薄れる。薄れてしまうけどそれは悲しいことじゃないんだ、と。

後悔しても一度してしまったことの取り返しはつきません。何度も言いますけど、過去には戻れないんです。

後悔するような行動をしてしまったならそれを胸にしまっておくんです。

同じようなことをしそうになったら、その時こそ、胸の痛みを引っ張り出して、後悔をしないようにするべきです。

俗にいう“いい教訓”というヤツです。

現実に向き合い、相手の気持ちを考えることは辛いことでしょう。私もそうだったからわかります。

でもそれができるようになったとき、本当に「良い思い出」と言えることができるようになります。

後悔していた行動も「あんなことしちゃった。未熟だったなぁ」と言えることができます。

そんな簡単に割り切れない、という方は周りを見てみましょう。

信頼できる人がいます。いない、という方はこれから信頼できる人を見つけ出しましょう。時間がかかっても。

誰かと確固たる信頼関係があるというだけで、全然違います。

人は自分が思うほど浅はかではないです。ちゃんと考えて生きています。様々な人生を歩んで生きています。

悲劇のヒロイン症状の人は、他人の人生を平凡なものと考えているような気がします。

そんなことはありません。色々なことが起こっています。

誰かひとりとでも深く関わればまた新しい世界が開けてきます。