2年前からネットフリックスにて配信されている『空白』の感想を書いていきたいと思います。
【蒲郡の漁師・添田充は独善的な性格と乱暴な言葉づかいで周囲から煙たがられている。
彼は離婚していて娘の花音と二人暮らしだが、花音は母親の翔子と会っているようで、それが面白くない。
ある日、学校帰りの花音はスーパーの化粧品売り場にいて、マニキュアに手を伸ばした瞬間、万引きと思ったスーパー店長の青柳に手を掴まれ事務所に連れて行かれようとした。
逃げ出した花音の後を青柳は追うが、路上に飛び出した花音が乗用車にはねられ、更にトラックに引きずられてしまう。
霊安室で損傷が激しい花音の遺体に対面し添田は泣き崩れる。
それから添田の青柳に対する執拗な攻撃が始まった。
青柳も事故に大きなショックを受けていてひたすらに謝るが、添田の怒りは増すばかりで、娘が万引きなどするはずがない、青柳のいたずら目的ではないかと言い張る。
そうした対立がテレビで取り上げられ取材攻勢が始まる。
添田の暴言は彼の粗雑な人格を印象付け、青柳には変質者であるかのようなレッテルを貼って二人の対立をあおる。
ネットでも二人への誹謗中傷が始まり、そのせいでスーパーは休業に追い込まれる。
添田は学校にも乗り込んで、仮に万引きしたとしても背景にイジメがあるに違いないと調査を要求して引かない。
一方、花音をはねて災難ともいえる事故の加害者になった女性の楓は、ひたすら添田に詫びを入れるが無視され続け、その結果、彼女は自殺してしまう。
スーパーは閉店に追い込まれ思い詰めた青柳は自殺未遂を図るが、偶然訪れた従業員に助けられる。
やがて添田は花音の画材で絵を描き、花音が読んでいた漫画を読み、娘のことを知ろうと思い始める。
そんな矢先、花音の部屋から何本ものマニキュアが見つかり、そっと公園に捨てる。添田は道路工事の警備員になった青柳の元を訪ね遠回しに謝罪の意を伝えた。
添田の元に学校から花音が描いた絵が戻る。
イルカの形をした雲の絵は添田が描いた拙い絵とよく似ていて、彼は帰らぬ娘への思いに涙ぐんだ】(Wikipediaより)
理不尽な出来事に、素直になれないオヤジが関わると、こういう事になるよなぁって感じの映画。
怒鳴ることでしか何も出来ない人って世の中にはいるんだけど、古田新太さんの手に掛かっちゃうとこうなるよね。
『どうにもならないこと』って世の中たくさんあると思うんです。
事故なんかもそうだし、単純に勘違いなんてのもあるし。
決してわざとではないんだけど、単純なミスを犯すってことは誰にでもあるし、それが取り返しがつかないなんて事はざらにあるんじゃないかな。
どうにもならない事を相手が死ぬまで追い詰める。まぁない事ではないとは思うんですが・・
あまり気分の良い映画じゃないかな。視聴しててどこを落としどころにするのかって思ったら。
『あること』をきっかけに反省して『良い人』になって終了。
ズルくね?
結果として娘はもう帰ってはこない。それは仕方ない。
でもその一端には、自分のこれまでの言動だったり、行動だったりがあった訳わけで。なんかズルい終わり方だなぁって。
周りの人をほとんど地獄に落としといて。自分は反省していい人で終わる。
自分は、映画ってエンターテインメントだと思っている部分が多いので、こういう作品はあまり好きではないかな。
この作品もTwitterで、どこかの人が面白いって絶賛していたので視聴してみたのですが自分には合わなかったです。
そう言えば、なんかのランキングで浅草キッドが歴代ナンバーワンに面白ってなってたけど、自分の心にはそんなに響かなかったかな。
大泉さんと柳楽くんの演技はたしかに素晴らしかったけど。乳は出てこないし、若者なのにストリップ嬢と何も無かった訳ないんだから。そこが描けてない(たけしさんに遠慮してるんだろな)ってのがダメすぎる。
劇団ひとりに監督なんてさせるから、作品に勢いがなくなるんだよ。ちゃんとした監督じゃダメだったんかね。
ってな訳で、今回の映画は視聴してもあまり気分の良いものではないので、物好きな方は視聴してみてはいかがでしょうか。
あ、そういえばこの映画中に、『世界一』訳のわからんキスシーンがあるんでそこだけは見ものかもww
☆☆★★★ 星2