お城に行ってみよう IN 三重 鳥羽市 鳥羽城址 | 西野のつまみ食いブログ

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三重県 鳥羽市 飼育種類数日本一の世ば水族館前にある海城

「鳥羽城址 」

昨年、松江市で発見された最古と思われる「鳥羽城絵図」
 
織田信長に仕え、鉄甲船で毛利水軍を破ったことでも知られる「九鬼 嘉隆」により1594年から築城が開始されました。
 
当時は水軍の運用を考え、半島に突き出した小山に築城した結果、4方を海に囲まれた縄張りになり、北東にある大手前鳴門口は海に面してました。
 
下はお城に書いてあるお城の図
 
現在は、城山公園として整備されてますが、ここの見所は何と言っても雛壇状の縄張りと築城当時の石垣でしょう。
 
以前ここには、昭和4年に建てられ平成20年に廃校になった三重県の有形文化財となっている「鳥羽小学校」がありました。 (現在は、保存に向けての協議中とか‥)
 
この小学校の階段下も、現代工法の石垣と昔からの野面積みが共存し、大変比較がし易く面白い場所です。
 
 
三層の天守閣が建っていた本丸は、小学校の校庭となっており、廃校前は多くの子供達がここで走り遊んでました。
今は何もなく、毎年どこかしらで発掘作業が行われています。
 
この校庭の横には、昔のままの野面積みが残っています。
 
だいぶ傷んで表面がデコボコしてる部分はありますが、しっかり残っている方だと思いますね。
 
 
下の写真、この石垣の右下に「牢屋跡」との看板があり、ここに昔 牢屋があったらしいです。
この牢屋跡が残るお城は、近隣では岐阜の苗木城ぐらいではないでしょうか。
 
 
また石垣右側の上ほどに、穴が空いてるのわかりますか?
下に拡大写真を撮ってます。
 
これを城石が落ちた穴だと言う人もいると思いますが、これは本丸に溜まった水を抜くための「水抜き穴」で、この石垣面には水抜き穴が2箇所あり、ここの他にも数箇所ありました。
 
それにしてもこの石垣、とても荒々しく適当に積んでいるように見えますが、綿密に計算され積み込まれ長期間残るからこそ、個人的には大変美しく感じます。
 
 
ちなみに、下の写真鳥羽水族館前にある6段の石垣は、本来は無かったのですが、改修の折に改めて見栄えがいいから整備されたものだと思います。
 
なんせ絵図に石垣が書かれていませんので‥、武者走りぐらいあっても、石垣は無かったと私は考えています。
 

どちらにしても大変見ごたえのある

お城であることは変わりません。

鳥羽水族館に行ったら、必ず行ってみてくださいませ。