2年ぶりのエクバラム遺跡(Ek Balam)その3の続きです。

 

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では、アクロポリスの上部を見ていきます。

 

アクロポリスの位置は赤い四角で囲った部分で、

地図上では建造物1となっています。

 

こちらは向かいにある円形のピラミッドから

アクロポリス上部を見たところ。

 

なぜ、階段の途中に屋根がついているかと言いますと

その下には、非常に素晴らしい漆喰の装飾壁面があるからです!

 

こちらは階段を下から見上げたところ。

高さは29メートルですので

40メートル越えのコバ遺跡のピラミッドや、

カラクムルのピラミッドなどに比べますと

かなり低いです。

 

とはいえ、横幅が130メートルもありますから

アクロポリスとしては非常に大きいですね!

 

まず階段の一番下の基壇にも

漆喰の壁面装飾があります。

 

こちらは階段西側の装飾です。

マヤ文字が書かれていたようですね!

 

マヤ文字が書かれた階段の上には

このような装飾で囲われた扉があったようです。

 

こちらは階段の東側。

 

東側と西側は左右対称となっていたようで

東側にも西側と同じような作りのものが設置されていました。

 

こちらが階段上の神殿。こちらの壁面装飾もだいぶ復元されています。

 

最初の壁面装飾を見た後はさらに階段を登って中腹まで行きます。

 

階段の途中で、アクロポリスの西側を見たところ。

写真の左側にあるこんもりとした山は、建造物2です。

 

階段の中腹にも神殿のような建物があり

入り口があります。

 

この神殿の上には、屋根のついた部分がありますが

ここに、アクロポリスで最も有名な

巨大な漆喰の壁面装飾があります。これについては

あとでお見せします。

 

こちらは階段の東側です。現在、発掘&修復作業が行われている方です。

以前はこんなに向こうのほうまで見えませんでしたが

綺麗に修復が行われています。

 

崩れていた石をどんどん積み上げて修復して行っているようです。

これからもっと綺麗になりそうですね!

 

こちらが二層目の建物なんですが

なんとなく、最初に作った建物の上に、さらに建物を被せてしまったような

不思議な感じがしますね?

 

入り口が明らかに小さいような・・・

 

そしてこの入り口が低い建物の上に、

壁面装飾のある建物が立っています。

 

そして壁面装飾も復元されています。

 

こんな感じです。

 

東側は、西側とは違って、上の層までいく階段が綺麗に修復されています。

 

写真の左側に見えているのが一番上まで続いている中央階段ですが

それとは別に、小さい階段がいっぱいついています。

なんとも複雑な作りです・・・

 

では最も素晴らしい漆喰装飾がある4層目に向かいます。

 

オルミゲーロ遺跡チカーナ遺跡ホチョブ遺跡などで見たような

怪物の口を模した入り口が

漆喰で綺麗に残っているのです。

 

手前に牙が出ているのがわかりますでしょうか・・・

 

正面から見るとわかりますか?

 

これに全て彩色が施されていたかと思うと

ゾクゾクしますね!

 

牙がすごい!

 

いくら眺めていても飽きないぐらい美しい装飾です。

 

真ん中の入り口だけが、怪物の口みたいになっていて、

両側二つの入り口は

マヤの家の作りになっています。

 

この細かな細工も素晴らしいですね!

よくぞ、ここまでのものが保護されて残っていたものです・・・

 

第四層の西側の端から西側を見たところ。

中央階段の下に、トンネルがあって、東側と繋がっていることがわかりますね!

階段下のトンネルはプークっぽいですけど、プーク様式とはだいぶ違う感じです。

 

こちらは4層目の一番西側の端になります。

修復はされているものの、漆喰装飾は」復元されていません。

 

こちらも4層目の西側。

4層目から5層目に行く階段が続いているのが見えますね(実はこの階段は3層目から続いている)。

そして階段の下には、トンネルが・・・

 

こちらは4層目から見たアクロポリスの西側です。

水を貯めるチュルトゥンのシステムがあるのがわかります。

こんなふうに、アクロポリスの中に、貯水のシステムを作っていたんですね。

 

こちらは、アクロポリスの北西方面を見たところです。

北西の角にも別の神殿が作られているのがわかりますね。

 

3層目から4層目を通り、5層目へとつながる階段。

3層目にも階段下にトンネルがありますね。

 

次に階段の東側に行ってみます。

階段の下のトンネルが西側に向けて通じているのが見えますね。

 

西側とは違って、東側の装飾はほとんど残っていません。

全体的に対になっている事を考えると

おそらくこちら側も、怪獣の口のタイプだったのではないかと考えられます。

 

しかしながらほとんど残ってないのが現状・・・

 

その代わり、怪獣の口の奥がどうなっているのかがわかりますね。

 

こちらは一番東側の部分。

西側とは違って建物が残っていません。

でもマヤアーチの内部が見えますね。

 

こちらが東側の端。

西側では階段が修復されていましたが

こちらはまだ、階段の上が完全に木々で覆われております。

階段の下のトンネルだけは見えますね。

 

4層目から東側を見たところ。

西側はあんなに綺麗にひらけていて、

チュルトゥンなども復元されていましたが

東側はまだまだ発掘作業が続けられています。

西側と同じぐらいの広さがあるはずなので

修復が終われば、西側のような広いプラットフォームになるはず・・・

 

今後の修復に期待がかかります!

 

4層目から上の基壇を見たところ。

 

東側から西側を見たところ

 

さてここからさらに上に登っていきます。

 

一番上まで登って、南側を見ています。

遠くに見える高い建物が、楕円の神殿と言われる建物です。

 

たったの29メートルの高さですが

それでも、見渡す限りのジャングル〜!

 

 

こちらは、頂上から、東側を見たところ。

発掘している部分はまだ森に覆われています。

そして、頂上から東側の下を見ると、5層目に円柱が並んでいるのがわかります。

 

こちらは南東を見たところ。

こんもりと木々が茂っているところは

建造物3という、エクバラムでアクロポリスの次に大きな建物ですが

まだ完全に森の中で、何も見えません。

こちらも発掘が待たれるところです。

 

頂上から南西を見たところ

 

頂上から北を見たところ

 

頂上から西側を見たところ

ほとんどは、屋根の下に隠れてしまっています。

おそらく、漆喰の装飾が発見されているのだと思いますが

北西の面は、一般公開はされていないので

何があるのかはわかりません。

こちらも整備が進むといいのですが・・・

 

拡大すると、かろうじて円柱が見えます・・・

 

以上がアクロポリス上部のご紹介でした。

アクロポリスの周りも面白いですが

上層部も非常に面白くて

しかも、上からの眺めは良くて

本当に面白いです!

 

エクバラムにいらした時には

アクロポリスをじっくりと堪能されることをお勧めします。

 

次の記事では、それ以外の場所について

ご紹介します。