今回は、ユカタン州にあるマヤの遺跡、
シュカンボ(Xcambó)をご紹介します。
トゥルムからは車で4時間ぐらいのところにある
水辺の遺跡です。
水辺といっても湖でも海でもなく
海水と真水が混ざり合う
干潟に位置するのです。
そして、ここではマヤの時代から、
塩が作られていました。
(塩作りに関してはシュタンプの記事を参照してください)
この立地条件から、シュカンボは、
マヤの前古典期時代(紀元後250年ぐらい)から
塩を作り、それを元に海洋交易をするという都市として
発展していたようです。
なお、シュカンボ遺跡が、最初に公式に報告されたのは
1976年のことで比較的新しいそうです。
まあ地元の人たちにはすでに知られていたんでしょうけれど・・・
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シュカンボに関しては
公式の図面がないので、Google MAPのサテライトバージョンに
番号をつけました。
番号に沿ってご説明していきます!
まず、遺跡の入り口には小屋があって、
料金を徴収されます。
ちゃんとトイレもありました!
なお入場料は、90ペソ
こちらもトゥルム遺跡同様、値上がりしておりました・・・泣
(最近90ペソに書き直した後がある・・・笑)
シュカンボは、マヤのピラミッドと教会の聖堂が一緒にあるのが
特徴といえます。
(地図の番号①にあたります)
きっと遺跡の石を使って
教会作っちゃったんでしょうね・・・・・泣
昔の写真を見ると、藁葺きの屋根がついていますが
ハリケーンか何かで全部飛んでしまったようで
それからは、屋根なしのままになっています。笑
ピラミッドの上にも十字架が・・・笑
このピラミッドは地図上の②にあたります。
②のピラミッドから、広場を見渡すとこんな感じ。
(正面に見えるのが、④のピラミッド)
②のピラミッドからパノラマで見ると、右側に①の聖堂が見えます。
②のピラミッドから、チケット売り場の小屋と駐車場を眺めたところ。
こちらは②のピラミッドの隣にある建物
地図上の③です。
そしてもう一つのシュカンボ遺跡のハイライトが
十字架のピラミッドの正面にある
仮面のピラミッド(地図上の④)
なんだか太陽発電のパネルみたいに見えますが
実はこれが、
漆喰の仮面を守っている屋根なのです。
横から見たところ。
こちらが屋根に守られている漆喰の仮面です。
なんとなく顎の部分と耳の部分が残っているのがわかりますね?
思い出されますよね!
階段の両側に仮面があるのですが、
向かって左側の方は、もうほとんど残っていません・・・
これだけ潮風が強いところで
こんなふうに漆喰の仮面が残っているだけでも
素晴らしいことだとは思いますが
もうちょっと保護してほしいかも・・・
仮面のピラミッド(地図上の④)から、十字架のピラミッド(地図上の②)を見たところ
なんだかピラミッドの角が丸っこいのが
面白いですね。
こちらは地図上の⑤にあたる広場。
こちらにもなんとなく丸い建物があります。
こちらが地図上の⑥の部分。
こちらにも、丸い建物と四角い建物の
コンビネーションがあったことがわかります。
長い期間使われてきた場所なので、
いろんな建築様式が複雑に絡み合っているような感じでした。
もうちょっと修復が進んだら面白そうなのですが・・・
ユカタン半島の北側の
メキシコ湾側にある遺跡は
珍しいので、
是非とも訪れてみていただきたい場所です。
トゥルムからは車で4時間ぐらいかかりますけれど、
メリダからだと1時間以内ですので
比較的アクセスは良いと思います!