私は元々テキスタイルが好きで

昔からひたすら布を買い集めていましたが

(散々引越しをしているうちにほぼコレクションは無くなってしまったけど・・・)

 

メキシコに来てからも、

結局、布ばっかり買っています。笑

 

特に、イダルゴ州の、オトミ族の刺繍が大好きで

家の中はそれで溢れています。笑

 

 

一時期、終活を意識しすぎて

超・ミニマリストで

本当に最低限のものだけで生活していたのですが

「それじゃあ、なんか生活が楽しくないな」と思って

昨年ぐらいから、ちょこちょこと買い始めました。

 

ミニマリストになったきっかけは、

メキシコにトランク一つできた時

「別に装飾品とかがなくても生活できるな」と

思ったことがきっかけです。

 

実際、仕事に絶対必要な物以外は

ほとんど何も持っていませんでした。

(ずっとホテルに住み込みだったし・・・)

 

食器も最低限のものだけでしたし

調理用の器具なども、昔に比べると

だいぶ減らしていました。

(中華風の鍋さえあれば、基本的に事足りる・・・笑)

 

でも、「いつ死んでもいいように身の回りを整理する」っていうことは

「今の生活レベルを下げる」とイコールではないと思うし

いつ死ぬかわからないのなら

少なくとも、日々、自分の生活を楽しませてくれるグッズを

身の回りに置くっていうのも

大切なんじゃないかと思い始めたわけです。

 

とはいえ、昔みたいに

何も考えずに買うわけじゃなくて

基本的には実用的なものを買っています。

 

でも、ついに、全く実用性がないものに

手を出してしまいました。

 

それが、「アレブリヘ Alebrije」というアート作品です。

 

今ではメキシコの有名な工芸品となっていますが

そもそも、このアレブリヘというアート作品は、

一人の張子職人が昏睡状態で経験したものを具現化したものでした。

 

それが、1906年生まれの、ペドロ・リナーレス・ロペス氏です。

彼が30歳の時に、病で倒れ

昏睡状態の時に夢を見たのが

サイケデリックな色調の

奇妙な動物の形だったそうです。

詳しくはこちらのHPの紹介をご覧ください。

 

それを実際に、張子で作ってみたところ、

人々に受け入れられ、有名になっていったのだそうです。

 

というわけで元々は張子で作られた作品だったのです。

 

そして時は流れ・・・

 

アレブリヘに触発された

オアハカの木彫り職人たちが

1980年台ぐらいから、

木彫りの作品に、アレブリヘのようなサイケデリックな色をつけ始め

それを「アレブリヘ」と呼ぶようになったのです。

 

その結果、

ペドロ・リナーレス氏を起源とする、張子細工のアレブリヘと、

オアハカの木彫り職人たちが作るアレブリヘの二つの系統が存在しているわけですね。

 

私が、今回購入したのは

オアハカの木彫り職人さんが作った

アレブリヘ。

 

 

コパルというきを乾かして作られた木彫に

アクリル絵の具で絵付けがされています。

 

いろんな工房があるそうですが

私が購入したのは

オアハカのアラソラ村で制作活動をする

アルマンド・ヒメネス氏 (Almando Jimenez)の作品です。

 

私がメキシコに来る前から

ずっとブログを拝見して勇気をもらっていた

「さる屋」さんから購入しました。

 

さる屋さんが

Twitterで「これを日本に発送します・・・」みたいなことを呟いていらっしゃったので

その前にお願いして、譲っていただきました!

 

私はハリネズミだとばかり思っていたのですが

オポッサムの親子らしいです!笑

 

ぶら下がっている三匹の子供達はちゃんとバラバラになるんです!

かわいー!!!

 

本物のオポッサムは、

正直、あんまり可愛くないですけど

(ホテルに住み込みで働いていた時に

何度も部屋を荒らされた)

 

これは、愛嬌があって、笑えます。

 

普段はしょうもないことをケチってしまうのに

この、何の意味もない置物に

1750ペソを払ってしまう自分が怖い・・・笑

 

でも、このとぼけた顔をみているだけで、

思わず笑ってしまうので

よしとします!笑

 

 

さる屋さんは

商品の選び方が丁寧だし

梱包も美しいし

手続きも全てスムーズで

さすが日本クオリティ!と思いました。