トゥルムで家具を注文してみた その2の続きです!

 

色々心配はしましたが

運を天に任せて待っていたところ(笑)

とうとう、家具が出来上がってきました。

 

「クリスマス前に仕上げてね!」と言っていたのですが

ちゃんと、その通りの期日で

持ってきてくれました!

 

メキシコ人なのに、すごい!!

 

最悪の場合は、来年になると思ってたのに・・・・

 

メキシコ人に何かを頼むときは

自然と期待値が低くなるので(笑)

何をしてもらっても

満足度が高くなります。

 

幸福度が爆上がりしていると思います!!!!

 

ただ、これが日本人にも適用されるかというと

そうでもないんですよね・・・

 

逆に、日本人に頼んだときは、

いつもメキシコ人に「凹まされている分」、

日本だったら・・・・という期待値が高まるので、

ちょっとした失態でも、満足度が下がるんですよ・・・

 

それって不公平だよな・・・と

最近、思い始めています。

 

もちろん、期待をするってことは

相手の技術に信頼を置いているってことで、

「尊敬の念」もあるわけですが

 

でも、

同じことをしているのに、メキシコ人は許されて

日本人は許されないのは、

なんだか不公平な感じもします・・・笑

 

もちろん、自分のサービスを低下させるつもりはないのですけれど

でも、日本でも、同じようなマインドを持つことができたら

もうちょっとみんな働きやすくなるのかな?なんて思ったり・・・。

 

****

 

まあ、それはいいとして、

とりあえず、全然期待していなかったのに

ちゃんと期日通りに連絡をくれたので

非常にラッキーな気持ちになりました。

 

あ!ちなみに

木材について、

私自身が、ちょっと誤解していたことがあったので

説明します!

 

メキシコで、Cedro(セドロ)という場合、

英語に直訳すると、Cederになり、これは和名だとヒマラヤスギ属になります。

なので、

セドロはヒマラヤスギだと思い込んでいたのですが、

全く違いました!!

 

実は、メキシコで「セドロ Cedro」という場合は

英語名Cedarになるマツ科のヒマラヤスギ属(ヒマラヤ原産の針葉樹)ではなく

英語名がChinaberryになる、センダン科のセドロ(中南米原産の落葉樹)なんだそうです。

 

なので、ヒマラヤスギとは全く違います!

 

このセドロは、中南米では古くから木材として利用されてきたらしいですが

旧大陸には存在しない木であり、

アメリカ大陸に足を踏み入れたヨーロッパ人が

マツの香りに似ている・・・といって、Cedarと呼んだそうです。

だけど、マツ科ですらなかったという・・・笑

 

植物の分類学が発展したのは、もっと後だったでしょうから

色々混乱のある名前がありますよね!

 

メキシコでよく流通している木材なのに

なんで、アジアのヒマラヤスギなんだろう・・・って

疑問だったのですが

これで謎が解けました!!

 

 

で、

今回の家具は、全て

中南米原産の木材である、セドロで作ってもらいました!

 

トラック一台で、3名の大工さんがやってきて

次々と木材を下ろしていきます。

 

何もないキッチンに、どんどん棚を取り付けていきます。

 

棚が取り付けられていきます。

 

笑ってしまうのが、

3人もいるのに

取り付け作業をしているのはたった一人だけで、

見積もりとかをしてくれたボスは、

家の外で電話ばっかりしており

もう一人は、大工さんですらなく、

掃除したり、工具や釘やパーツをを手渡すだけの役割です。

(私でもできそう・・・笑)

 

そんなわけで

実質的に働いている大工さんは

たった一人だけ・・・

 

キッチンだけでも棚を取り付けるところは5ヶ所あり、

それ以外に、寝室もありますから

このペース配分で行くと、絶対に終わらない予感です。

 

(元々の取り決めでは、

取付は一日で終わるということになっていました)

 

冷蔵庫周りの棚にも全部扉をつけてもらうことになっていますが

なかなかそっちまで進まない・・・笑

 

一人で梯子に登って、電動ドリルで穴を開けて、

必死で取り付ける大工さんと

それをみてるお手伝いさん

(時々梯子を押さえていますが・・・・・・)

 

 

案の定、キッチンが終わったところで

一番働いている大工さんが

「もうこれ以上は無理!今日はおしまい」

と言い出しました。

 

家の周りを見渡しましたが

ボスが見当たらないので

Whatsappでメッセージをし

「今日中に終わらないって言ってるけど

どうするんですか?」

と聞いたら

焦って戻ってきて

一番働いている大工さんを外に連れ出して、

相談し始めました。笑

 

話し合いがついたのか、二人して戻ってきて

キッチン周りの最後の仕上げをやり始めました。

流石にボスも手伝っています。笑

できるなら最初から手伝ってたらいいのに・・・笑

 

鉋の使い方が上手なので、

ボスもちゃんとした大工さんなんでしょう。

青いシャツの人が

完全に押さえるだけのお手伝いです。

(トラックの運転手でもある)

 

それでも、キッチンを仕上げるだけで夜8時になってしまい

結局、

別日にもう一度来なければ終わらない・・・という事態に発展しました。

 

嫌な予感的中です。

 

「全部終わるまで残高は払いません」

 

と言ったので、

年内には絶対に終わらせてくれると思われます。

 

メキシコ人を働かせたかったら

「絶対に仕事が終わるまで支払いはしない!」

これにつきます。

 

気前よく、最初に全額払うと

ろくなことはありません。

 

 

とりあえず、キッチンだけは終わり、

思った通りの感じになりました。

 

扉がついたので、中のものが見えなくなって、

スッキリしました。

 

しかし、

寝室を中途半端にやられたし

木材とかを全部置きっぱなしにされたので

ぐちゃぐちゃ・・・

 

早く来てくれないと落ち着いて眠れないので

毎日

「いつ来られますか?」とメッセージを送り続けています。

 

トゥルムに住んでいる大工さんではなくて、

車で2時間以上かかる

テモソンという街から来ているわけですから

もう一度連れてくると言っても、

そう簡単にはいきません・・・。

 

どうか無事に終わりますように・・・。