日本は9月17日になってしまいましたが

メキシコ時間の本日9月16日は、

メキシコの独立記念日でした。

 

その日に合わせて、伝統的に作られる料理があります。

それが

Chile en Nogata(チレ・エン・ノガタ)です。

 

要するにピーマンの肉詰め?みたいな料理なんですが

ピーマンの代わりに

Chile Poblano(チレ・ポブラーノ)という唐辛子を使います。

ピーマンよりも、色が濃くて、

少し細長いですね?

この唐辛子はあんまり辛くなくて

(種を取ればほとんど辛味は感じられない)

肉詰め料理と非常に相性がいいんです。

 

チレ・ポブラーノを使った肉詰め料理は

チレ・レジェーノといい、これは以前のブログで紹介してますので

よろしければそちらをご覧ください。

 

 

チレ・エン・ノガタも、同じ肉詰め料理ですが

特徴は、その飾り付けと味付けにあります。

まさにメキシコの国旗の色、

赤・緑・白の3色で

デコレーションするんです。

 

 

赤の飾り付けにはザクロを使うのが

お約束となっています。

そして味は全体的にフルーティー♪

 

実は・・・・

 

私はチレ・エン・ノガタが

それほど好きではありません。笑

なぜかというと「甘いから」です。

 

ピーマンの肉詰めみたいな料理と言いましたが

実際には、

ひき肉にフルーツのみじん切りを合わせて炒めたものを

フィリング(スペイン語だとRellenoレジェーノ)にするんです。

だから、すっごく甘いんですよね・・・

 

私は酢豚とか

ハワイアンのピザとか

フルーツと肉を合わせるタイプの料理が

あんまり好きではないので、

食べたときに

「これ美味しい!」という印象を持てないのだと思います。笑

 

ただ、これは、チレ・エン・ノガタのクオリティのせいではなく

私の嗜好の問題です。

私の周りのメキシコ人は、

みんなチレ・エン・ノガタが大好きです!

 

個人的にはあまり好きではないといえ、

メキシコにいるんだから、一回ぐらいは作ってみたいと思い

色々とレシピを探したのですが

(Youtubeとかレシピサイトとかで・・・)

とにかく甘ったるい味付けのものが多い・・・。

 

それで、メキシコシティに住んでいる友人に聞いてみたところ

 

「私は、レストランで食べるチレ・エン・ノガタは

甘すぎて好きじゃないの。

我が家に伝わるレシピを教えてあげるわ!」

 

と言って、

彼女のお母さんから伝わるレシピを教えてくれました。

 

それによると、中に入れるフィリングの材料は以下の通り。

 

・ひき肉(通常は合い挽きを使うが、鶏肉でもOK)

・玉ねぎのみじん切り

・ニンニクのみじん切り

・オイル(炒める用)

・トマトのみじん切り

・りんごのみじん切り

・もものみじん切り

・洋梨のみじん切り

・松の実

・シェリー酒(なければ入れなくてもいいと言われたので

今回は入れてない)

 

 

こちらの写真にあるのは

ザクロ、もも、りんご、洋梨、トマト、チレポブラーノです♪

 

こちらが松の実(Piñon ピニョン)。

100gで90ペソ(約450円)もする高級品です!!

 

 

一般的なレシピでは、

レーズンや砂糖漬けのレモン

オレンジピールなどの

砂糖漬けの甘いドライフルーツに加え

シナモン、クローブなどの

甘い香りの香辛料を使います。

 

だけど、彼女の家のレシピでは、

それらのものを使わないということでした。

 

特に、シナモンは、

一般的には欠かせないスパイスとして

書かれているけれど

シナモンを使うことで

松の実やくるみなどの

ナッツの香りが消えてしまうので

絶対に入れない方がいい!ということでした。

(これは彼女の嗜好の問題であって

普通のメキシコ人は、シナモン入りを好むと思います)

 

そして白いソースに使うのが

・生のくるみ

・クレマ(日本語だとクリーム。乳製品です。後で詳しく説明します)

 

飾り付けは

・ザクロ

・パセリの葉っぱ

 

もちろん肉詰めをするための

チレ・ポブラーノは、当然必須です!!

 

 

まずは、チレ・ポブラーノの「処理」からしていきます。

何をするかというと

皮を剥ぐんです!

チレ・ポブラーノの皮は硬いので

最初にむいておく必要があります。

その剥き方は独特・・・・。

 

直火において、皮を焦すんです!

 

全体がよく焦げたら

ビニール袋に投入して

口を閉じて、全体を湿らせます。

 

そして、包丁の先や、ペーパータオルなどで

丁寧に皮を剥きます(焦げている部分をとっていけば、自然と皮が剥がれる)。

このとき、水で洗わないようにしてください。

水で洗うと、香りと旨味が洗い流されてしまいます。

もちろん、中の種は綺麗に抜きます。

 

これで、チレ・ポブラーノの処理は完璧です。

 

次に、

玉ねぎみじん切りとニンニクみじん切りを

油、しお、胡椒で炒め、

そこに肉を投入します。

 

一通り、火が通ったら

トマトのみじん切りを入れて

水分がなくなるまで炒めます。

 

最後に

りんご、もも、洋梨のみじん切り、松の実を入れて

水分が飛ぶまで炒めます。

これでフィリングの完了です。

 

最後に、チレ・ポブラーノに出来上がったフィリングを詰めます。

 

 

さて、ではサルサと飾り付けの準備をします。

まずはザクロ(スペイン語ではGranada グラナダ)!

 

ザクロは、最初に底(おしり)の部分を切り取リます。

そうすると、赤い種の部分と、白い部分が

分かれているのが見えます。

 

みかんの房みたいに、

白い膜で赤い種が包まれている構造なんです。

 

なので、この白い筋に沿って

皮に切れ目を入れていきます。

そうするとみかんみたいに綺麗に割れます!

 

あとは、ボールの上で

赤い種を下にして、

皮をスプーンで叩けば

ぼろぼろと種が落ちます!

 

今回、私が購入したザクロは

(っていうかトゥルムで売ってるザクロはってことですが)

古くなって

皮が乾き切っていたので、

 

スプーンで叩いただけでは

赤い種が落ちにくかったのですが

フレッシュなザクロだと

皮が柔らかいので、やりやすいはずです!

 

このやり方を知る前は

ザクロを剥くのが大嫌いだったんです。

だって、そこらじゅうが真っ赤になるから・・・

でも、この方法を知ってからは

ザクロを買うのが、嫌ではなくなりました。笑

 

あ、話はそれました。

次に、上にかける白いサルサ(ソース)を作ります。

白いサルサに必要なのは

メキシコではCrema(クレマ)と呼ばれる乳製品です。

メキシコ人にとって

クレマはメキシコ料理トッピングの必需品です。

 

塩味などは付いていなくて

硬さとしてはサワークリームみたいな感じ。

だけど、サワークリームほど酸っぱくはないクリームです。

 

 

脂肪は25%ぐらいなので

生クリームほどではないですが

それなりに脂っこいクリームです。

(生クリームは脂肪分35%以上)

 

最近、乳製品でアレルギーが出るし

添加物でいっぱいのクレマは

使いたくなかったのですが(笑)

 

でも、一応、教えてもらったレシピに従おうと思って

買ってきました。笑

 

そしてこのクリームに混ぜるのが

「生のくるみ」です。

だけど、「生のくる」みなんて

トゥルムには売ってないんですよ・・・・。

 

仕方がないので

普通のドライくるみを買ってきました。

 

「くるみ」はメキシコでは

Nuez de Castilla, ヌエス・デ・カスティージャと呼ばれますが

この、タイプのクルミを探すのは

ドライであっても、

トゥルムでは結構難しいんです。

しかも、値段がアホみたいに高い!

100gで45ペソ!!

 

ちなみに、こちらで手軽に買えるナッツは

ピーカンナッツ(Nuez Pecana ヌエス・ペカナ)や

アーモンド(Almendra アルメンドラ)

カシューナッツ(Nuez de India ヌエス・デ・インディア)

まあ、ナッツに関しては

基本的に値段はそれほど安くないです。

 

スーパーのナッツ&ドライフルーツ売り場

くるみはどこにもありません!

 

 

で、この感想くるみを水に一晩つけてふやかして

茶色い皮を「できるだけ」剥きました。

だいぶ色は薄くなりましたけど

複雑な形のナッツの

渋皮を剥くのは結構大変です・・・。

 

で、クレマとこのくるみを

ミキサーに入れて滑らかにすれば、ソースが出来上がりです。

 

 

ちなみに、ほとんどのレシピではアーモンドを入れるようですが

彼女の家のレシピでは使わないそうです。

私はアーモンドが入っても、美味しそうだな♪と思いましたので

次に作る機会があれば、アーモンドも入れてみたいです!

 

ソースとデコレーションの準備ができたところで、

肉詰めをしたチレ・ポブラーノを

少し温めます。

 

 

実は、一般的には、肉詰めしたチレ・ポブラーノに

小麦粉とメレンゲの衣をつけて、

揚げるパターンがほとんどです。

(メキシコでは、そうやって衣をつけてフライにすること
をCapearカぺアールと言います。)

 

でも、友達に教えてもらったレシピは

衣をつけて揚げないタイプだったので

(ダイエットしている人間にはありがたい!!)

今回は、ちょっとフライパンで焼いて

温めました。

オーブンで焼いてもOKですし、

電子レンジがある方は、それで温めてもOK.

もちろん、衣をつけて揚げたい!という方はそれでもOKです。

 

お皿に肉詰めしたチレ・ポブラーノをのせ

周囲にパセリの葉っぱを飾り

上からクレマとくるみのソースをかけ

ザクロを

トッピングしたら出来上がりです!

 

見た目はクリスマス?みたいな感じで

とっても可愛いくて

「肉がフルーティーで甘い」

っていう不思議なお料理・・・。

 

最初見たとき、私は

このレシピはクリスマス用だと思ってました(笑)

そのぐらい、キュートな盛り付けですよね!?

 

今回作ったレシピは

それほど甘すぎず、

今まで毛嫌いしていたチレ・エン・ノガタのイメージが

覆りました。

 

とはいえ、日々のレシピに加えたいほど

おいしいかと聞かれると「????」ですが・・・笑

 

材料も滅多に使わない高価なもので

手に入りにくいものが多いので、

1年に一度ぐらいがちょうどいいかもしれないですね。