メキシコは、

唐辛子の原産地だけあって

本当に唐辛子の種類が多いです。

 

ペルーの唐辛子にもたくさんのバリエーションがありますが

ペルーの唐辛子と、メキシコの唐辛子も

実は、ちょっと違うんですよね・・・

 

その特徴を知って

いろんな形でお料理していくのが

とても面白いです!

 

メキシコにいるからには

メキシコにあるいろんな唐辛子を使ってみたいと思い

最近は、定番で使っているもの以外の唐辛子も

買ってみるようにしています。

 

今回は、今まで一度も使ったことがない

Chile Morita(チレ・モリッタ)を買ってみました。

Chile(チレ)というのはスペイン語で唐辛子のことです。

ただし、あまり辛くないのもあります。

 

ちなみにペルーでは、Chile(チレ)と言わず

Ají (アヒ)と言います。「ヒ」にアクセントがきます。

そしてメキシコで、アヒと言っても通じませんが

ペルーでチレというとわかってもらえます。笑

 

話がそれました。

 

で、どうしてChile Moritaを買ったことがなかったかというと、

私が地元の人(ユカタン半島出身者)から教わった料理の中に

Moritaを使うレシピはなかったからです。

誰からも、このチレの使い方を教えてもらわなかったんです。

 

でも、スーパーではよく見かけるので

レシピは全く知りませんでしたが

買ってみました。

 

Chile Moritaというのは

日本の唐辛子の2倍ぐらいの太さの

乾燥した唐辛子です。

 

ただし、普通に乾燥させているわけじゃなくて

実は、燻製にしています。

 

燻製にした唐辛子で有名なのは、Chipotle(チポートレ)ですが

一体何が違うのでしょうか?

 

実は、何も違わない!笑

 

Chipotleも、Moritaも

なんと、生の状態では

「ハラペーニョ」という唐辛子なんです。

 

ハラペーニョは、日本でも名前は有名だと思いますが

実は、ユカタン半島ではほとんど使いません!

 

でも、メキシコを代表する唐辛子であることは間違いありません。

 

このハラペーニョを乾燥させて

燻製にしたものが、

Chipotleであり、Moritaなのです。

見た目の違いとしてわかることは

Chipotleは、Moritaよりもサイズが大きい!

そしてMoritaの方が小さめ・・・

 

生の状態のハラペーニョで大きく成長したものがChipotleになり

小さいものがMoritaになる・・・

そんな感じでしょうか?

 

では、味としてはどう違うんでしょう?

 

まだ、調理する前に、手に取ってみると

Chipotleの方が、燻製の香りがまろやかで

甘みのある感じがします。

 

それに対しMoritaは

香が強い!っていうかきつい??

 

ゴミを落とそうと思って、洗ってみると

その違いがはっきりとわかります。

 

Chipotleを洗っていても

香りでむせて、鼻の奥がツーンとするようなことはありませんが

Moritaを洗っていると

鼻や喉に、香りが直撃して

咳き込んでしまうのです。

かなりパワフル!!

 

メキシコシティにいる友達に聞いたところによると

チポトレは甘いので(辛味はかなりありますが甘味がある)、

赤いトマトに合い、

Moritaは、酸味が強いので(辛味もかなり強い)、

緑トマト(トマトと言ってますが、正確にはほおづき)が合うとのことでした。

 

実際、レシピを探してみましたが

Moritaと合わせるのはほとんどが緑トマト(ほおづき)でしたので

まずはそれで作ってみることにしました。

 

 

今回は、簡単に調理するために

インスタントポット(電気圧力鍋)を使います。

 

お鍋に材料と、50cc程度のお水を入れます

 

そして蓋をして、圧力調理モード10分に合わせます

 

インスタントポットは、

タイマーをセットした後

まずは、圧力をかけるために5−10分ほど加熱の時間があります。

(圧力がかかるまでの時間は、中身の温度や量によって変わる)

 

圧力がかかってから

セットした調理時間10分のカウントダウンが始まりますので

実際の稼働時間は、

「調理時間」+「圧力がかかるまでの加熱時間」になります。

 

よく「圧力鍋だとすぐ煮えちゃう」なんて言いますが

加圧時間を考えると、意外と時間がかかったりするものです。

 

ただ、2−3時間煮なくちゃいけないお肉やお豆が

加圧時間も含めて

40分程度で柔らかくなっちゃうっていうのを考えると

やっぱり、使い勝手はいいと思います。

 

そして、10分圧力加熱した後は、

30分ほど、そのまま放置して、減圧。

圧力がなくなったところで蓋を開けると

よく煮えています!

 

これに、塩やお好みでニンニクを加えて

ミキサーにかけると、こんなソースが!

 

酸味も辛味もかなり強いサルサになりました。

これは、お魚でもお肉でも、卵料理でも

何にでも合いそうです!