以前のブログを読んでくださっていた方は
知っていらっしゃると思いますが
私は、ふと思い立って
２０１４年の３月に
２０年以上憧れていたトゥルムに移住しました。
（バックパッカー時代にここを訪れて
感動して以来、ずっと夢だったのです）
そして、縁があって勤めることになった
トゥルムのビーチ沿いのホテルに３年間いた後
自分で起業することにしました。
この3年間、
私はホテルの敷地の中に住んでいたので
トゥルムで誰もが憧れる
「ビーチが裏庭！」状態でした。
でも、ホテルに２４時間いるということは
非常に責任があることです。
明け方や夜中の
チェックアウト、チェックインに対応するのはもちろんのことですが
緊急事態も時々起こり得ます。
それこそ、お客様の酔っ払い事件から、
アライグマやオポッサムの襲撃事件まで・・・笑
部屋にこもれば、そこはプライベート空間でしたが
でも、私の部屋は、ホテルの倉庫で
いろんなものが積み上げられていました。。。
日中は、私の部屋であるにもかかわらず
いろんな人が出入りするので
自分の荷物は常に整理整頓して
男性が入ってきても問題ないようにしていました。
また夜中であっても
呼び出されることがあるわけなので
パジャマでくつろぐ。。。。。
というわけには行かず、
いつでも外に出られる格好をしていました。
というわけで、
そういったいろんな意味でのストレスが
極限状態に達していたと思われます。
本当は２年目でもうギブアップ状態で
オーナーに八つ当たりしてしまうようなことも
度々あったのですが
石の上にも３年をひたすら守ろうと心に決めていたので
頑張りました。
３年やりきれば、きっと何か新しい道が開けるだろうと
思っていたからです。
それに、やっぱり
家賃かからず、生活費も本当にわずかですみ
ほとんどを貯金に回せる環境は、
経済的にはとってもありがたかったのです。
また、ホテルには常に誰か人がいるし
夜はガードマンがいるし
メキシコで一番心配な、セキュリティの面でも
安心して暮らすことができました。
でも、そうは言っても、結構ストレスだったんですよね。。。
そうこうして
本当に３年経った頃に
独立しても大丈夫かも！と思えることが
色々と起きてきて
そろそろ、本気でやってみる？？という気持ちになったわけです。
収入が減るのは目に見えていましたが
ホテルに監禁されている状態からは解放され
自分の時間ができますし
今までいかれなかったところにも
気軽に行かれるようになります。
今後のことを考えたら
今しかない！みたいな気持ちになり、
無謀にも独立しちゃいました。
勤めていたホテルのオーナーは
まさか私が辞めるとは思っていなかったらしく
ありえない、ありえない！を繰り返し
何が悪かったんだ？理由を言ってくれ！と言われましたが
別に何も悪くはないのです。
ただ、そういうタイミングが来ちゃっただけで。笑
そりゃ、辞める理由を挙げろと言われたら
幾つでも言えますけど、
でも、改善してくれたら残るっていうならまだしも
残る気ないんだから、意味ないし。。。
最終日は、オーナーに大泣きされ
最後に挨拶しようと思ったら、
すでに帰宅した後。。。
後からメッセージが来て
別れが辛すぎるから
挨拶できなかった、ごめん・・・と。
っていうか、私、これからトゥルムの街に住むんですけど？
日本に帰るわけじゃないんですけど？
目と鼻の先なんですけど？？？
大げさすぎやしませんか？笑
ラテンの男性は、こういうところが
本当に面白いですね。笑
というわけで５月１日に、
荷物を全部引き払って
新しい事務所に移って来ました。
トゥルムに来た時は
スーツケース一個だったのに
ホテルを出るときには
タクシーに二台分の荷物！笑
住んでいる部屋が倉庫だったので
自分のものはできる限り増やさないように
気をつけていたつもりでしたが
なんだかんだで、結構増えてました！
まあ、洋服とかはほとんどなくて
本業の仕事道具が
ほとんどなんですけど。
それに
直前に行ったプエブラ旅行で
タラベラの焼き物を買い込んだのも災いしましたけど。笑
ウリアルテのタラベラコレクション！！
一個だけ偽物が混じってますが
すぐにわかりますね。笑
というわけで
新しいところに落ち着いて
今2週間経ったところです。
まだ、いろいろバタバタしていますけれど
だいぶ生活のリズムができて来たので
ブログもかけるかな？と思って
はじめてみようと思いました。
私の本業については
日本人のお客様をターゲットにしているわけではないので
ここでは一切書きません。
でも、
メキシコでの起業とかに関しては
書いておいたら自分の備忘録にもなるし
誰かの役に立てるかもしれない。。。と思ったので
書いてみたいと思います。
メキシコで会社を起業するには
色々な方法があると思いますし
自分でやるのが一番安くできるんでしょうが
私は基本的にすごく面倒くさがりやなので
弁護士さんに一切お任せしちゃうことにしました。
実は、メキシコに来た当初
労働ビザを手に入れるには
会社を設立するしかない！と思い込んでいて
メキシコシティまで行って
メキシコ在住の日本人の弁護士さんに相談したり、色々したのです。
その当時は全部で１５０万円ぐらいかかるようなことを言われ
まだ右も左も分からない中で、
会社設立は無謀だろう。。。と思って
諦めました。
その後、カンクンで開業している
メキシコ人の非常にいい弁護士さんにめぐり合い
（そこに至るまでは、いろんな弁護士さんと面談しましたが
どの人もぼったくりでした）
その人にお願いして、労働ビザを取ってもらいました。
そして今回の会社設立も
この人にお願いすることにしたわけなのです。
３年間、ビザ更新のたびにずっとこの弁護士さんを見て来て
時々変なポカはやらかすけど、基本的にはちゃんとやってくれるので
信頼に足ると思ったのです。
弁護士さん曰く、
会社設立手続の方が本業だから！安心して！とのことでしたので
お願いしました。
メキシコに来た当初は１５０万とか言われましたが、
今回は、弁護士費用や諸手続費用を含め
３０万円ぐらいでなんとか収まりそうな感じです。
特に私の場合は、すでに労働ビザがあるので
ビザのための追加料金はかからないとのこと。
というわけで、２０１７年４月１０日に
弁護士さんに全ての書類を渡して
そこからスタート。
必要な書類というのは
１）パスポートのコピー
２）会社の名前の候補５つ
３）発起人の出生地と職業
４）事業目的
５）会社を登記する住所とそのコンプロバンテ・デ・ドミシリオ（Ｃomprobante de domicilio）コンプロバンテ・デ・ドミシリオは、住所確認書類みたいなもので、日本でいう公共料金の支払い明細とか、そう言ったものです。
メキシコで外国人が起業するには
２名の代表者が必要です。
２名は、メキシコ人である必要はなく
しかも、メキシコに住んでいる必要もありません。
ビザも必要ありません。
例えば、私と私の日本に住んでいる家族。。。でもいいわけです。
（もちろんサインしてもらう必要があるので、
メキシコに来られる環境にいる人が良い）
メキシコに来た当初は
妹にお願いして
発起人になってもらおうと思ってたのですが
事情は大きく変わり
なんと妹は
独立して働き始め
簡単に国外に出られる雰囲気ではなくなってしまいました。
しかし、非常に都合のいいことに
こちらに来てから姉妹のように仲良くしている
カナダ人のヨガの先生が
どうしても労働ビザが欲しいから一緒に発起人をやりたい・・と
言って来たのです。
したがって
これ幸いと、トントン拍子に話が進んだのでした。
弁護士さんは
書類を提出してもらったら、そこから2週間で会社作るよ！と
言ってくれましたが
書類提出したすぐ後に、なんと
セマナサンタ（イースター）のお休みに突入。。。
そんなこんなで、1週間ぐらい予定がずれるはめになってしまったのでした。
続く。