色々と問題が発生しているマヤ鉄道ですが

現時点での現実がレポートされている記事を見つけました。

 

https://apnews.com/article/mexico-maya-train-tourists-yucatan-low-ridership-c83f1d50792453d4a06d03932f09548d

 

 

マヤ鉄道は、

チアパス州のパレンケを出発し

ユカタン半島をぐるりと周遊する鉄道のプランです。

 

現時点では、

 

パレンケ←→カンペチェ←→メリダ←→カンクン←→プラヤデルカルメン

 

 

という全体の半分ぐらいしか開通していません。

 

列車の数は、パレンケからカンクンに行くのが1日2本、

カンクンからパレンケに行くのも1日2本。

そしてカンクンとプラヤデルカルメンの間は、1日3本となっています。

 

そんなわけですから、

1日の利用者数の平均は1200人ということで、

300億ペソかかるプロジェクトにしては

あまりにも割が合わないものになっています。

 

全線が開通すれば、

1日あたり、22000人〜33000人の利用者が見込めるということですが

その完成も、

自然環境保護の問題から、

いろんな指摘がなされており

全く計画通りには進んでいません。

 

トゥルム近辺は、

本当に地下水脈が緻密で

そこに、コンクリを入れたり、

ドリルで穴を開けたりして

大変な環境破壊をしている上に、

すでに、作った鉄骨が錆び始めているという

現象も起きています。

 

 
また、先日もお話しした通り
トゥルムの南側のバカラル方面では、
マヤ鉄道の工事が原因で
洪水が起こり
1ヶ月経っても、水が引かずに
畑などが水没した状態が続いています。
 
 
何より悲しいのが、
マヤ鉄道の駅が、
全て、街の中心から離れた
郊外に作られており、
電車を降りた後も、
なんらかの交通手段に頼らないと、
ホテルや観光地のある場所に
辿り着けないということです・・・
 
マヤ鉄道は、通勤にも使われる予定・・なんて言ってましたが
こんなに本数が少なかったら、
使う気にはならないし
何より街の郊外にある駅から、職場まで行くのは
さらに大変で
ほぼ意味がないという感じです。
 
まあもしかしたら、
数年したら、駅の周りに、街ができてきて
便利になる可能性もあるのかもしれないけれど・・・
 
というわけで、
大統領のAMLOが
なんとか自分の任期の間に終わらせたくて
急ぎに急いで作ったマヤ鉄道ですが
残念ながら、彼の任期中には
全く終わらなそうです・・・
 
工事が終わってくれないと
道の混雑も解消されないし
本当に困ります。
 
トゥルムからチェトマル方面、
そして、チェトマルからカンペチェ方面に向かう道は、
工事用のトラックがノロノロと走っているため
それを猛スピードで追い越す普通車両が、
しょっちゅう、対向車とぶつかって、
事故になっています。
 
もし、車で移動される方がいらっしゃいましたが、
トゥルムから南に行く時は
本当に気をつけてください!!!!