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夫の反応を残念に思いながら、私の希望をコンサルで先生にお伝えしていきました。夫について先生が仰ってくださった具体的な内容は残念ながら覚えていないのですが、夫と先生は数少ない機会ではありましたが、コンサルで面識もあったので、夫の反応に特に驚かれることはなかったのかもしれません(これは私の主観です)。私が普通学級も視野に入れたいという点についても、反対をされるご様子はなく、ただできるだけ少人数制の学校を探すことが望ましいでしょう、とのことでした。


当時住んでいた地域の小学校は、児童数の多い学校でした。そのことをお伝えすると、少人数制や手厚い対応という点から、私立の小学校という選択肢があることを教わりました。15年以上ご経験のあるアメリカでは、私立に通われるお子さんが多くいらっしゃったそうで、日本のお子さんの例についても教えていただきました。そして、小学校から中学高校へと進める一貫校があれば、高校受験がないという魅力もお話いただきました。


ですが、療育をしている最中のハヤトに私立の学校というのが、私にはなかなか結びつきにくかったので、お話を伺った時は何となく理解したつもりで、まずは探すところからと思い、コンサルを終えました。


しかし、この何となく理解したつもり、がよくなかったのです悲しいコンサルを終えてから、私の中にムクムクと疑問や不安が沸き起こってきました。なぜ、先生は受験がないことが魅力、と仰ったのだろう?私が育った環境には、親の価値観の影響から「公立>私立」というような、私立よりは公立だろう、というような考えがありました。私自身この点にあまり疑問を持たないまま、そのようなものだと思ってきていました。


ですので、受験がないのも魅力的、という点がどういう意味で仰ってくださったのか、、と、考え始めてしまい、そのうちに、先生の見立てではハヤトにはこれからの受験は難しい、ということを遠回しに伝えてくださったのではないだろうか、、、と思うようになってしまったのです。一度余計に考えてしまうとなかなか抜けない思考のクセもあり、次のコンサルまで待てなくなった私は、なんと後々まで大変後悔する行動を取ってしまったのですガーン


それは、先生に自分の疑問のみを長文のメールにし、しかもコンサル外の時間に送りつける、というものでした!先生のお忙しさなどを考えることもほぼなく、ハヤトが将来受験することが無理なことが見えていらっしゃるのか、、そのような意味から私立を勧めてくださったのではないだろうか、などハヤトの先のことばかりを長々と書いたメールを送り付けてしまいましたガーンしかも、送ってからも自分の失態には気づかず、そのまま次のコンサルを迎えたのです。


次のコンサルの時に、先生は私が送りつけたメールの内容について一つ一つ丁寧に答えてくださいました。コンサルの内容になりますので、詳細については控えたいと思いますが、一緒にメールを読み直すと一方的で失礼な表現も多く、ああ、やってしまったと気付き始めました。メールの一方的な方向性にさらに申し訳ない気持ちになりましたが、先生はいつも通りとても冷静でご立腹されている様子を見ることはありませんでした。先生に不快な思いをさせてしまったことを遅いと思いながらも謝りました。そのような場面でも、先生が仰ってくださったのは、「疑問があれば、いくつでも聞いてもらって構いませんよニコニコ」ただ、先生が仰ることはそのままなので、余計に行間を読んだり、推測する必要もないというようなお言葉でした。


差し支えない範囲かなと思いまして、少し書かせていただこうと思いますが、一貫校であれば受験はなく、それは誰にとっても受験のストレスがないということで、いいことではありませんか?そうですよね、ということで、お子さんにその可能性が見いだせないから、というような理由でそのような提案はしないですよ、ということでした。それに私立に行くのなら受験をしなくてはならず、試験で落ちる場合も大いにあることもご指摘がありました。私の理解の範囲が狭く、誤解というにはお恥ずかしい、早とちりだった訳です。


先生のお人柄を分かっていると思っていましたが、それにしても大変失礼なことをしてしまいましたアセアセこの時のことは今思い返しても、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。よく考えると、あのようなメールを送ってしまったら、ご叱責があって当然と思いますが、先生の反応はいつものように落ち着いていらっしゃり、笑顔もありました。後々になっても「あんなことありましたよねニコニコ」と笑い話として一緒に振り返ってくださいます。自分が逆の立場だったら、冷静に振り返ったり、ましてや笑顔を向けることはとても難しいと思います。


そして、コンサルでアドバイスをいただきながら、通うことができそうな私立から調べていきました。今住んでいるところの近くにはなかったので、夫の仕事に差し支えない範囲での引っ越しも視野に入れながら進めました。同時に「公立の普通学級、支援学級ともに見ていくことも必要ですよ」とのお話も受けました。始めから一つの考えにとらわれ過ぎず、見聞を広めることは大事とのことでした。実際にその後、それぞれ見学したことで、改めて知ることや感じることもたくさんありましたので、始めから決めつけ過ぎないことは大事だなと実感しました。