図書館で、何気なく目に止まり
手に取った本


瀬戸内寂聴さんの『あなたは、大丈夫』


色々な悩みを聞いて、人の心は目に見えるものだけではないと痛感しました。
いま悩みがある方、良いことも悪いことも、それだけが続くことはありません。物事は変わる、時間は移ります。人の心も変わるものです。

必ず「今」は移り行くものだから、これが最後だと思わず、どうか切に生きてください。


人間は万能の神でも仏でもないですから、完全に人を理解することは出来ないし、良かれと思って人を傷つけることもありがちです。そういうことのくりかえしの中で、人は何かに許されて生きているのです。

いくら嘆いても、過ぎた日は戻ってきません。悲しいけれど、過去を切り離して前を向いて進みましょう。切り離すのは切り捨てるのではありません。その部分だけを別にして。その悲しみは、その場所にとどめておいて、その悲しみを今の日常生活に持ちこまないということなのです。


人は自分がだめだと思った時、だめになるものです。年をとったなと自分で老いを感じた時、その年になるのです。ですから、どんな時にも、決して、絶望しないで下さい。あきらめてはいけません。わが道を行きなさい。
些細なことに右往左往せず、心を揺るがさず、本当に、自分のしたいことを懸命にしていけば、必ず、道も開けます。この歳まで生きてきて、私の達観したことは、その事実です。




至言
過去のことも 未来のことも くよくよするな 今を切に生きてください

自分に見切りをつけちゃいけない
途中で命を絶つとか自分を投げ出すのは 傲慢なんです
与えられた命は もう死ななきゃならない時が来るまで
精一杯に生きること
これが人間の務めだと思います


優しい人はすぐ人の言うことを信じちゃう
「人は人 自分は自分」と思いましょうよ
人なんて無責任ですからなんでも言います
だからもっと自信を持てばいいんです