ワインと本
なんて素敵な夜でしょう。
藤代冥砂さんは写真家で、
美女をたくさん撮っている。
そんな彼のリアリズムのある小説。
『クレーターと巨乳』。
同作は、『誰も死なない恋愛小説』として、文庫本化されていますが、
このクレーターと巨乳という表題作が、とにかくわたしは素敵だと思う。
年齢の輝きのもつ傲慢さや、
視覚的な女性の美しさと、
さっぱり醒めている冷静な知性と
それでも熱くなるなんらかの情感の描き方が
ものすごく上手い。
この人がどんな感じで女性を撮るのかが気になり、
写真集を買ったほど。
それはそれは美しく淫靡で、清らかで背徳さのあるお写真でした。
きっと男性視点の幻想的な女性・的、なものが好きなひとなのね。
