春夏秋冬〜こうして僕らは戀をした〜 冬① | 湖面を照らす青い月 湖面を渡る青い風



第一印象は最悪だった

俺より後輩の癖に

金髪にピアスの尖った出で立ちは生意気で

通ってる学校もこれまた生意気だった



学校がテスト前になると休んで…

姿を見かけるようになると…

ああ…テスト終わったんだ、と思った。

周りではそんな櫻井を優等生面した嫌みな奴なんてい

うやつもいたがおいらは特になにも感じてはいなかった

だって、人それぞれだろ?

気分で出たり出なかったり…

レッスンにきても気に入らなければ帰るおいらよりずっ

と真面目だしやる気もある

俺は心密かに櫻井を目で追うようになっていた



あるとき珍しく一番乗りで入ったレッスン室

暇だったんひと踊りしたあと部屋の端にある場が椅子に

寝転がった。

どうしても上手く行かない場所がある

どうすれば…なんて考えてたらそのまま


寝てしまった…