あなたにどうしても逢いたくて
約束もなしにあなたの元へと急ぐ私は
まるで夜間飛行のパイロット
瞳は虚ろうように甘いのに
あなたの軀は冷たく冷めていて何となく苛立って…
そして不安になる
其れを打ち消すように
熱く熱く焼けるように軀を重ねて戯れる
けれど…
既に私は永遠に一人であることを思い知らされる
長く甘い口づけは…まがい物
ただの私の錯覚で
あなたを抱く夢に…
色はない…
甘い口づけを交わそう…
そう…
夜が全てを忘れさせる前に
きつくきつく抱きしめて
あなたを抱こう…
夜が明けたら…
色褪せるたただの夢なってしまうのだから…
そしてまた…
明日の夜もあなたの元でやけに色のない夢をみる…
熱く甘い口づけを交わしながら…