認令和４年度各務原市水道事業会計決算の認定

水質管理基本構想業務委託について質疑しました。

国は、水道法に定められている水質基準に適合していることと、かつ水質基準を補完する水質管理目標設定項目にも留意して管理することを求めています。

これまで要検討項目であったＰＦＯＡとＰＦＯＳが水質管理目標項目に引き上げられ、総量で目標値50ng/ml以下と設定され、令和２年４月１日から施行されています。

令和４年に策定された各務原市水質管理基本構想業務委託の概要の内容を確認すると、高濃度の有機フッ素化合物ＰＦＡＳの検出の確認がされたことにより、濃度を50ng/ml未満にすることが課題として、その浄水方法、施設整備対策の計画が具体的に示された内容になっています。

古川質疑　１点目

この基本構想を策定した目的は。

水道部長答弁

基本構想は、水道の水質に対する要求水準が年々高まる中、将来にわたり本市の清浄で豊富な水道水を確保し続けることを目的として策定したものです。

令和４年４月の市長報告のときに、有機フッ素化合物の対策を早期に対応するように指示を受け、ＰＦＯＳ及びＰＦＯＡの濃度を低減するための具体的な対策を追加検討することとしました。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

将来的な豊富な水の環境を守るためと、令和４年、ＰＦＯＳの基準値を下げることが目的でつくられたということです。

令和２年11月に水質検査をしたところ、市内の主要な水源である三井水源地で、目標値を大きく超える高濃度の有機フッ素化合物ＰＦＡＳが検出されました。

令和４年９月入札によって株式会社極東技工コンサルタントが落札をし、各務原市水道管理基本構想業務委託が策定されています。

タイミング的にＰＦＡＳがきっかけで策定に至ったというふうに考えられます。

古川質疑２点目

水質管理基本構想業務委託に至る経緯をお尋ねいたします。

水道部長答弁

経緯といたしましては、市長の指示を受け、ＰＦＯＳ及びＰＦＯＡの除去または低減するための浄水方法については、知見も少ない中、具体的対策について、ろ過方法などの情報収集を行うとともに、実績の少ない項目に関しては、必要に応じて低減試験等を行うなど実効性について検証するため、この委託業務を発注することとしました。

古川再質疑

市長の指示を受けたのがいつで、それで策定に至るまでどういう話合いをされて進めていったのか。それが分かる記録はあるのか。

水道部長答弁　

このＰＦＯＡ・ＰＦＯＳの超過のことは、令和４年の４月に報告いたしました。

それで、これを低減する対策をしてくださいということで、この水質管理基本構想業務委託にそのことを追加して業務委託をしたということになります。

ですので、契約が４月・５月ではなくて、９月に契約したということになります。令和４年の９月に、この水質管理基本構想業務委託の契約を締結しています。

すみません。そういった指示を受けたということで、記録としては残っておりません。

古川質疑３点目

　この基本構想策定にかかる費用は幾らか。当初予算に策定のための予算は計上されていたのかお尋ねいたします。

水道部長答弁

　本委託の契約金額は440万円で、当初予算に計上しております。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

当初予算には入っていたということで、440万円、この数字は事業として示されていないと私たち議員にはなかなか見えてこないわけですけれども、このような大きな問題に対する基本構想を議会に伝えないことは問題ではないかと考えます。

古川質疑４点目

基本構想策定について、議会への報告がなかった理由は。

水道部長答弁

本委託は、今後の水道水質管理の在り方を検討するために発注したものです。議会への報告義務がなかったため、報告しておりませんでした。

古川再質疑

報告義務はなかったということですけれども、特に懸念事項がある場合である案件ではないかなと思うんですけれども、そういう判断を報告義務がないというふうに判断したのは問題ではないかと思うんです。その判断はどこがされたのか教えてください。

水道部長答弁

判断は水道部で判断しておりまして、今後については、大事な局面、局面については、協議会とかそういったところで適宜報告をしていくことに努めております。

古川再質疑

この基本計画の中身を見ると、ほとんどがＰＦＡＳの対応のことなんですよね。それを水道部局だけで議会に報告しないという判断をされたということでしょうか。

水道部長答弁

繰り返しになりますけれども、これ自体が水道水質管理の在り方を検討するという業務委託で、その中で追加の事項としてＰＦＯＡ・ＰＦＯＳの低減対策ということをしております。いろいろ案も出てきて、それを基に今やっているものにつながっているというふうになっております。

大事なことということですけれども、水質管理の在り方を検討するというものですので、特に議会への報告は必要ないというふうに判断しました。

以上。

この質疑がどうしても納得がいかなくて、その後資料要求。

水質管理基本構想業務委託。

水道水質管理の在り方を検討するという業務委託ですが、中身はほぼＰＦＡＳの対応。

令和３年１１月２日に業者へ見積もりの時点で

４，５１０，０００円

答弁である市長の指示での追加事項

採水及び低減試験費　７６，０００円

低減試験に係る分析費　　３２０，０００円

追加による金額変更は３９６，０００円

予算執行伺書（追加による変更）

４，９０６，０００円

確かに追加は嘘ではない。

でも、基本的な中身は変わっていない。

早急に低減する対策するための調査費が増えただけです。

令和３年１１月２日の見積もりの段階で、問題意識もってPFAS対策の計画を依頼。

そこには１０億円係る施設整備が示されている。

市長への報告も　議会への報告も必要ないと判断した理由は

PFASへの認識が甘く、そんな大きな問題と思ってなかった。

何かい聞き取りしても　そういう答えですが

ホントかなぁ～　と釈然としない　私です。。。

２０２３年９月議会 本会議質疑 水質管理基本構想業務委託

２０２３年９月議会　本会議質疑　水質管理基本構想業務委託