今日は新橋へ行って、阪急交通社たびコト塾に参加してきた。
「鷺娘」を題材にした講座で、1993年坂東玉三郎が演じた鷺娘がテキスト。ヤッパリ、玉三郎さん人間国宝もらうよなー。鷺が踊ってる感じした。
鷺娘の初演は1762年の江戸市村座。柳雛諸鳥囀(やなぎにひなしょちょうのさえずり)の一部が鷺娘として独立。
一人で踊り、衣装を変える五変化舞踊。衣装は10キロあり、それなのに軽々舞う玉三郎43歳。オッサン!色々と詐欺。



観ていても気が付かないなー。って、初心者からすると、オタク🤓?と思った。
例えばこうなのよ。
「鷺娘」のストーリーは、チョット長いけど、
雪の降りしきる中、水辺に一人の娘が佇む。
白無垢姿のその娘は、実はこの世のものではない——鷺の精。
人間の男に恋をしてしまったがゆえに、
鳥の身でありながら人の情に囚われ、苦しみ続けている。
想いは募るばかりで、届くことはない。
逢うことも、結ばれることも許されず、
ただ一途に、狂おしいほど恋を語り、舞い続ける。
やがて季節は移ろい、舞は次第に激しさを増し、恋は執念へと変わっていく。
白無垢は乱れ、心は乱れ、
清らかであったはずの姿は、次第に鬼気を帯びていく。
——恋に溺れたその情は、もはや救われるものではない。ついに鷺の精は、人を恋した罪、その執着の深さゆえに、自らの身を地獄へと引きずり込む。
雪はなお降り積もり、
その白さの中で、ひとつの恋が、静かに、しかし激しく、堕ちていく。
行を空けましたが、この行の間には、囃子方の長唄、三味線が入るんですが、その行間、行間にストーリーがありまして、
三拍子にトレモロって、新しいです。この場面の鳴り物が長いのは九代目團十郎さんの提案です!ってな感じ。
これが歌舞伎ー、萎えるわ!って思っていたら、「歌舞伎は趣味趣向、あらゆる人が楽しめるように工夫してるんですよ」って聞いた。
それを聞いて、「ああ、自分なりの楽しみを見つければ良いんだ!」と安心。観客を喜ばせるために、
あの手この手で「本物」以上の夢を見せてくれる。そんなプロの仕事に、私たちはあえて心地よく騙されに行くのだ。
10キロの衣装を感じさせない43歳の「娘」に騙され、傘の色変に騙され、地獄へ堕ちる鷺の情念に騙される。
これほど贅沢な詐欺ってある?歌舞伎はコスパ最強のエンターテインメント。まんまと術中にはまるのも、案外悪くない。
5月の歌舞伎シネマは、京鹿子娘二人道成寺。坂東玉三郎と八代目 尾上菊五郎です😊
忘れてた!阪急交通社さんなので、今日のオススメ旅は、須磨の浦辺。




