後悔してる事は 小学校から勉強してなくって 基礎学力が皆無だから 何をしても不安 でもー 今から小学校の勉強を やり直すのは面倒だしねー
そう言うやり直し学校誰か作ってくれたら良いのになー わりと人気あると思うよー 給食でミルメークや冷凍みかんも出てくる(笑)
後悔先に立たず って 闇バイトに手を出した二郎はどーなっちゃう?
三
アパートに帰り着くと、二郎は服を着たまま煎餅布団に寝転んだ。アーアー、今日も無視されたけど、正解だったかも。
だってさー、オレ、もし注目を浴びてたら、どんな人物として紹介されるの? 自称 浪人生?
しかも六浪!今時、六浪なんて言ったらさ、「引きこもり歴6年の二郎さん」だよね?
笑われちゃうよ。 暗黒6年の履歴書で、これから先どーすんのオレ?オレ様、生きてるうちから生ゴミみたい。
その時、天井から笑い声が漏れたような気がした。貧乏神が微笑んでいるんだろうな。
「お前も、考えすぎだろ」
そんな声が聞こえた気がして、二郎はスマホを開く。指が止まった。

目に飛び込んできたのは、今、この国では禁じられている「笑バイト」の宣伝文句だった。
『どうせ、誰にも必要とされてない?だったら笑顔でお金稼ごう!』
思わず目を細める二郎。次の文が、さらに引っかかる。
『笑うだけで簡単にお金が手に入る!人生の再起動、笑バイトで一歩踏み出そう!』
...再起動、か。今のオレには何もないし、こんな生活から抜け出す方法なんて、思いつかない。でも、何もないなら、笑ってみるくらいはできるかもしれない。
二郎は、無意識にスマホをタッチしていた。