クッチと一反木綿無視無視が不思議な景色を楽しんでいると、突然、モーニン🤜が何者かに羽交い締めにされた。

右往左往していたクッチと一反木綿無視無視に向かってモーニング🤜は、「逃げて!」と叫んだ。

彼女はことのほか素早く動き、羽交い締めされた手からスルリと抜け出ていた。アワアワするだけのクッチと一反木綿無視無視だったが、



すんでのところで彼は自分が飛べることに思い至って、クッチのハンドル部の腕をぎょう虫の尻尾部の切れ端に引っ掛けて宙に浮かんだ。

下を見下ろすと、目立たないように床に這わせていたコード類が蛇のように蠢いていた。コードの蛇たちは、

一斉に鎌首を持ち上げ、鎌首の先端は不自然に膨らみはじめ、透明なゼリー状の目玉が形成された。

目玉の中では、黒っぽいお玉じゃくしが泳ぎ回り、とうとう膜を突き破りコードの先端でヌラヌラと揺れた。

お玉じゃくしは、みるみるうちに変態し二足歩行の蛇人間へと急速に成長した。蛇人間の顔は歪み、目は血走り、口は大きく開き、牙を剥き出していた。

先端がその重さの限界に達すると、蛇人間たちはポロッとコードから外れ、ドロッと床に着地した。コードは蛇人間のへそに、

へその緒のように繋がれ、蛇人間はコードを武器にし、モーニン🤜を威嚇した。



蛇人間たちはズルズルと音を立てて動き回り、毒電波に犯されたような叫び声を上げながら襲いかかろうとした。

モーニング🤜は恐怖で身動きが取れない。蛇人間たちの醜悪な姿と、飛びかかって来ようとする気勢に、腰が抜けたようになって、へたへたと座り込んだ。

続く。