クッチは血管がブチギレるほど怒って「ちょっと、何すんのよ! パンツばっかり見たがって、外見だけでなく、本当に変態ね!」と怒鳴った。

真田無視無視は頭を掻く仕草をして「変態なんて言わないでくださいよ、パンツを見るって、僕らのノスタルジーなんだな。

暗い腸の中でヌクヌク暮らすのも良かったですけど、腸からはみ出るほどに育って、肛門から飛び出して、



こんにちは世界! 冒険の始まりですよ。ワクワクしますね。そのスタートがパンツだったんですから」と言った。

クッチは身を縮めて「気持ち悪い!」と一言ピシャリ。 続けて「このイモムシ? は何よ?」と聞いた。

真田無視無視は「大きいですねーまぁー僕ほどではありませんけど ここはパラレルワールドの駅舎ですよ。背の上の黒いラインが見えるでしょう? あれはレールなんですよ」と答えた。

クッチは目を白黒させて「パラレルワールド?」とそれだけ言うのがやっとだった。

真田無視無視は「そうですねー 私は有機記憶装置を埋め込まれているだけの一介の真田無視無視ですから、詳しくは分かりません。

一つ、確かなことは、私はアゲパンマイウー大陸横断型であって、空も飛べないし、時空も超えないし、歪んだ空間にも入り込めない、超現実的な存在ってだけです

滅亡寸前の時代を生きた女々しい人々は宇宙や時空にと生き残り作戦を考えたのですが全て失敗。

かろうじて作れたのが有機記憶装置とパラレルワールドヘ行くための乗り物、パラソルチョコ型移動装置とイモムシ駅舎だったんです」と淡々と答えた。


続く。