ピンセットは「 ははは、どうだ?なかなか難しいだろう?」と得意顔。

クッチは考え込む様子をして「医者といえば診察台...医者が医者が好きな診察台...うーん...完璧の母的に分かったわ!

答えは...「新札大好き」よ!」


ピンセットはクッチの正解に驚いて「えっ!?すごい!どうやって分かったんだ?」と聞いた。

クッチは不敵な笑みを浮かべて「ふっ、神代の昔から医者の好きなのは銭子と相場は決まってるんだからー、

答えは他には有り得なーい!ってわけよ、それで悲嘆の包帯さんは何処に?」

ピンセットは「悲嘆の包帯さん、悲嘆の包帯さんは、そうだね、一人で考え事をするのが好きなんだ。

もしかしたら、どこか静かな場所で一人で考え事をしているのかもしれないな。」と歯切れが悪い。

「 静かな場所...どこか心当たりはありますか?」とクッチは尋ねた。

「うーん...もしかしたら、手術室とか、物置とか、そういうモノの現れない場所にいるかもしれないよ。

悲嘆の包帯さんは少し個性的だから、敵を作りやすいところがあってね、一人で居ることが多いんだ」とピンセットは言った。


クッチは首を傾げて「そうなんですね、悲嘆の包帯さんには敵がいるかも? もし敵がいるとしたら、誰なんでしょうか?」

ピンセットは困った表情で「それは分からない。病院にはいろんなモノが出入りするし、敵っていうか、

君も会ってみれば分かると思うけど、悲嘆の包帯さんは複雑なんだよ」と言って頭を振った。

続く。