興奮している二人にワンパチン子は「ねぇ、村の人達からの怒りを恐れて、身の保身のために二人が姿を消すのは理解できるけど、他人を巻き添えにすることはなくない?ますます、自分たちの立場が悪くなる。それじゃあ、自爆フーンでしょ?」
彼は鼻の穴を広げて「殺された人物から脅されていた可能性はありませんか?二人が多額の逃走資金を用意していて、ベラカス辺りに高飛びしようとしてたら?」と言いました。
「高飛びするなら、脅されたって、逃げればいいだけじゃないウパか?それに、脅されていたなら、火あぶりになったなんて、偽装するのも分からない」とイルマンは言いました。
ワンパチン子は天井を見上げ「うーん、頭が混乱するわ、ここでもう一度、出来事をおさらいしたほうが良くない?」
彼はすかさずメモを開いて「そういう事もあろうかと、メモっておきました! ① 村長と慈善家の倍売ーるーはビットコインで村を破産させた。
②村の再建者といざこざを起こす村長。
③倍売ーるーは行方知れず。
④ナルコレプシーで、昼間の言動があやふやなギモーンが唯一の証言者。
⑤ギモーンは村長が火あぶりになったと言って、死体を背負ってくる。
⑥再建者は、村長を監禁したが火あぶりにはしていないと言う。ってな感じですか?」
「そうウパ、そして、検死の結果、遺体は村長ではなく、今のところ身元不明、このままでは死んだ者がドロメシアと、化けて出てくるうぱ」イルマンは、ため息混じりに言いました。
続く。