落ち込んだ様子のキュレルムを見て「人の気持ちも考えず、ズケズケ尋ねてしまって、すまなかった。

これもそれも、元はと言えば倍売ーるーが姿をくらましたからでしょう。彼の行方は分かったのですか?」とイルマンは尋ねました。

キュレルムはレースのハンカチで涙を拭いながら「村長は倍売ーるーとグルになって、彼を匿っているとメリープならぬ、偽リープたちが殿中で騒ぎました」と言いました。

彼は「殿中って、死んでれら城のこと? 」と聞きました。

「はい、その通りです。死んでれら城の殿中で村長は詰問され、怒りのあまり、泣きながらナカヌチャンを振り回し、デンリュウで御座ると




警備員に取り押さえられ、ヒトツキされ、その後、火アブリーの刑に処せられ、死んでれら……」そう言って、キュレルムはまた、泣いてしまいました。




続く。