おはことは、もっとも得意な芸や技のこと。
1832年に歌舞伎俳優7代目市川團十郎は、代々の團十郎が得意にしていた18の作品を集めて発表。
それを「歌舞伎十八番」と言い、その台本を箱に入れて大切に保管していたことから、「おはこ」と読むようになったといわれています。
おはこって言葉の響きはカワイイですね。
それでは今月のカラオケSTORYの始まりです!
今日は、何曲入っていますかね? 分かりますかー! 自信のある方はお便りお待ちしています! 正解された方にはくるくるの歌のカセットお贈りしまーす。嫌がらせー。
とある町の若者たちは、プールサイドで過ごしつるんで青春を謳歌していました。
町のプールは青々とした芝生に囲まれ、透き通る水が夏の日差しを冷やす。そのプールには常に若者たちが集い、泳ぎながら笑い声を響かせていました。
もちろん、青春とはいつか終わりを迎えるもの。いつか夏の思い出を秋が全部連れ去ってしまうように、プールサイドでの思い出も過去のものになる日が来ることに彼らも気が付いてはいました。
だからこそ、一瞬一瞬を刹那に過ごしていたのかも知れません。プールにかけた青春は彼らに楽しみと同時に憂いを与えました。
そのプールには一人ひとりに語りえない怖い秘密がありました。やがて本当は、そのプールには何かが潜んでいるのではないかという噂さえ立ち始めました。
"プールのぼんやりとした影"、"見知らぬ物体が水面を掠める音"、"ふとした瞬間に感じる寒気"。これらの出来事が連続して起こるというのですから、誰もが怖さを感じるのも当然でした。
若く強気な彼らも、プールのそこかしこから生じる怖さには抗えません。しかし、彼らは弱さを知ることで、人は強くなれると無謀にも考えました。
彼らは団結してプールの謎に立ち向かうことにしました。いつもおちゃらけるプールサイドでの身振りも、今回はミミミラクルミブリムーと真剣に挑みました。
若者たちはプールの周りを探索し、怖い出来事が起きた場所や状況をつぶさに見ました。その中で、彼らは仲間のKが苛めを受けて自殺した場所を知ったのです。
Kの怨念がプールにまだ残っているのではないかという考えが浮かびましたが、彼らは恐怖に屈せず立ち向かうことを決心しました。
彼らは互いに励まし合い、Kの怨念に対して力を合わせて戦うことにしました。彼らは心の中でKに対して謝罪し、許しを求める言葉をかけ続けました。
怨念はプールの中を漂い、彼らの周りにどす黒い闇を生み出しましたが、彼らは前へ進みました。
彼らはKの元に近づくと、彼の苦しい声が聞こえてきました。Kは自分の軽率な行動…自殺を後悔し、生きたかったという思いを募らせているようでした。
彼らは心を込めてKのヌメヌメした手を取り、力強く引き上げました。Kはプールの闇から解放され、彼らの元へ戻ってきたのです。
プールの暗闇に囚われていたKはやり残した仕事をするために散弾銃を手にしました。闇に包まれていたプールは真っ赤な夕焼け色に染まりました。あー、快感。