イルマンに毛布を掛けながら、彼はノクさんに聞いた。「僕はてっきりお二人はお武家様のおポッチャマで、印籠をかざすのが仕事だと思ってたけど、違うんだ?」
ノクさんは笑って、「うん、僕は気がついたら右も左も分からない砂漠に居てね、角さんに出会って助けられたんだよ」そう言って、角さんを見た。
角さんは「僕はボケモン界メキシコ人のサボテンマンさ、ああ、でも意識は朦朧としていて本当かどうかは分からない。
ナゾノクサのやりすぎかな…この砂漠については詳しいけど、ここには魔法の力が宿っている特別な場所なんだ。
それがなぜ僕たちをここに引き寄せたのかは分からないけど、何か大きな力が働いているのは間違いないよ」
イルマンとノクさんは驚いて角さんを見つめた。
すると、その時、青い光が輝き始め、その光が二人を包み込んだ。「これは何?」と驚く二人の前に、光が姿を変えて御老公が現れた。
御老公は微笑みながら言った。「この砂漠にはあなた達の世界への入り口があるのです。この砂漠を越えれば、道は開けます。
御老公は彼に向かって「快適下着を探す不毛な旅などおやめなさい。大多数の感じ方があなたの快適とは限らないのだから」と言った。
御老公は続けて、「君たちが進むべき道は、その入り口にある魔法の門をくぐること。そして、ボケモン界とあなた達のいた場所の秘密を解き明かしたとき、君たちはあるべき世界に戻るでしょう」と言った。
二人は目を輝かせて御老公の言葉に聞き入った。ノクさんと彼はこれまでと違って、ミガルーサな上に、刺激的で楽しい日々を過ごしていたけれど、
自分だけ時に取り残されているような寂寞感を覚えていた。だから、御老公の言葉はまるで天からの導きのように感じられた。
続く。