彼とイルマンはコンガラガー村を出発し、コットン島の南に位置するオーガニックデネート村にたどり着いた。綿花畑は純白ではなく、茶色や緑の部分も点在していた。


「この綿花畑はカラフルだね」と彼は手で体長1.0m、重さ10.8kg【女子4才幼稚園年少程度】のレディ婆を払いながら話した。


「畑がカラフルは良いけれど、レディ婆ばかりで鬱陶しいウパー」とイルマンはキーキー騒いだ。

レディ婆は婆と言うわりには艶艶で元気に飛び回っていた。その姿は、コンガラガー村では見たことのない景色だった。

すると、ワタッ子(ワタボコリ子)に乗った丸まっちい小柄な男が現れ、「一反モンメンから連絡を受けて、あなた達を迎えに来ました」と声をかけた。


二人はレディ婆の数に恐れをいだき始めていたので渡りに船とばかりに彼が連れてきたワタッ子(ワタボコ子)に乗り、男の納屋までひとっ飛びした。

納屋に到着し男は改めて「オーガニックデネート村のワタシラガ…と言っても今は一人ですが、私が若頭の一人、ワタガシラ(綿頭)です。オーガニックコットンの事なら何なりと聞いてください」と言った。

彼は綿頭の頭が若白髪で真っ白なので、人の上に立つ頭は苦労が絶えないんだろうなとぼんやり思った。

続く。

またしても誘惑の波動砲!