高原の木陰で、風に吹かれながら彼とイルマンは雪のような白い世界を眺めていました。
「あーあ、日差しが強いけど雪景色みたいだね。フシギダネな感じ」と彼は、木の根元を枕にしてのんびりと言った。
イルマンは木に寄りかかりながら答えた。「見渡す限りの綿景色。すごく美しいウパー」
「そうだね。でもさ、村人は一反モンメンと聞いていたから、丸っこくて、フワフワと空中を浮遊している姿を想像してたんだけど、実際は長いね」と彼。
イルマンは笑いながら答えた。「君の想像はちょっとコンプライアンス的に問題じゃないかな? 訴えられたら大変だよ。ここ、ボケモン界には色々な事情があるウパー」
「まあ、確かにそれもそうだね。でもウールーとバイウールーはポケモンだよね」と彼は反論。
イルマンは考え込んでから答えた。「それはもしかしたら表記ミスかもしれないよ。「売ーるー」「倍売ーるー」が正しいかもしれないけど、敢えて切腹最中持って謝りに行って、事を荒だてるのはやめておこうね」
二人がそんな話をしていると、綿花畑から怒鳴り声が聞こえてきた。声の方を見ると、3匹の一反モンメンが絡まっているようだった。
「うわ、何か困ってるみたいだね」と彼。
イルマンは立ち上がり、「それでは近くに行って様子を見ましょう!」と言った。
彼はノロノロと立ち上がりながら「僕はモンメン事に首を突っ込みたくないな」とつぶやいた。
続く。