こんばんは、安藤瑞恵です。
今日は冬至のお祭り、
光のお祭りについてです。
私は自主運営の会で
シュタイナー教育プログラムの
オイリュトミー
とフォルメンを学ばせています。
先日は、年間で最も大きな行事
「光のお祭り」がありました。
このお祭りとは
「りんごローソク」と呼ばれている
子どもたちのためのお祭りです。
これは冬至に行われる
光が主役の
特別なお祭りです。
このお祭りの大きな流れは3つあります。
まず、床の上にたくさんのもみの枝で
大きな渦巻き螺旋を描き、
中央に1本大きなローソクを
据えます。
そして、渦巻きに沿って、
金紙で作った星形を並べます。
次に子どもたちが一人ずつ
赤いリンゴの上に蜜蝋燭を立て、
もみの小枝をさした
りんごローソクをもらいます。
そしてもみの枝でできた
渦巻き模様の道を通って、
中央のローソクの所まで行きます。
最後に大きなローソクの火を、
自分のリンゴローソクに移すと、
今度は金の星の上に順において
席に戻ります。
最終的に子ども達が全員終わると
大きなひかりの渦巻きが出現します。
もみの木の芳香、
蜜ローソクの甘い香り、
ライアの美しい響き、
たくさんのローソクの輝きとゆらめき。
このお祭りは、
ドイツのシュタイナー幼稚園で
待降節の頃行われていたものですが、
今では幼児にかぎらず、
子どものために各地で行われています。
私はこのお祭りに参加して
11年目になります。
どんな意味があるか先生からの解説は
今まで1度もありませんでした。
ところが、今年でこの会を閉じることになり
初めて先生からどんな意味があるか
教えていただきました。
自分のローソクに火を灯す行為を通じて
子どもたちの心の中にも
ちいさな火を灯します。
自分の心の内面に
火を灯すことができるのは
自分です。
自分で心のなかを
明るく照らすことができると
教えて下さいました。
お祭りの最後に
いつもは天使役の方が
中央のろうそくの火を消すのですが、
今年は子ども達が退室した後に
先生がそっと火を消しました。
19年間続いた会の幕を閉じる
象徴のようでした。
単純で素朴なお祭りですが、
人の心の奥深くまで働きかける
不思議な魅力があります。
一生忘れられない
「光のお祭り」になりました。
今年は光です。
毎年準備をしてきた母親たちは、
全て自分達でできるようになりました。
先生から、
「もう大丈夫。自分達の力でできますよ。」
と仰っていただきました。
私達も卒業します。
・・・・・
今日は19年に一度の
新月と冬至の重なる
朔旦冬至(さくたんとうじ)です。
陰陽が交代する分岐点、
陰極まり陽と転ず、
冬至を境に一陽来復
闇から新しい夜明けを迎えます。
詳しくは知人の易の先生が
冬至について
書かれています。
今日もご訪問ありがとうございました。
人の心の奥深くまで働きかける
不思議な魅力があります。
一生忘れられない
「光のお祭り」と
なりました。