①花緑本家の始まり
元々はネロとセツナが人間、妖怪、魔物が共存する平和な世界を目指し、それぞれを繋ぐ架け橋のような役割を担っていた。
・ネロは力の強い妖狐ゆえに人々から恐れられ寂しい思いをしてきた。
・セツナは力の弱い魔物や妖怪を守っていきたいと考えていた。
2人の思いが伝わり人間、妖怪、魔物はそれぞれのテリトリーの中でバランスを保って暮らしていた。
しかし、そんな日々が崩れ去る出来事が起きる…
②九尾の狐
ある時どこからか力の強い妖狐が2人の住む村にやって来た。
その妖狐、ロト(九尾の狐)は人間も、魔物も、妖怪も関係なく襲い始め、瞬く間に被害が広がっていった。
ネロとセツナはこのままではそれぞれのバランスが崩れてしまうと考え九尾の狐に接触を図る。
しかし九尾の狐は聞く耳を持たず暴れ放題だったため2人はやむをえず九尾の狐を封印することにした。
③祓い屋稼業
九尾の狐の封印をきっかけに人間は二人を祓い屋として認識し、頼るようになる。
人々は魔物や妖怪を見かけるとネロとセツナに祓ってほしいと依頼するようになる。
しかし依頼の中には人々を害さない善良な魔物や妖怪も少なくなかった。
九尾の狐の件で人々にとって魔物や妖怪はただそこに居るだけで恐ろしいものという認識になっていた。
④仲違い
"祓う"という行為で人々にとって妖怪や魔物は"悪"だという認識にしてしまった事を悔やむセツナ
人間にとっての"悪"を祓うことで自分達は人間の仲間になれると喜んだネロ
2人の思いはすれ違っていき、とうとうセツナは家から出て行ってしまう。
それでもネロは子供達と一緒に祓い屋稼業を続けていった。
⑤魔法使い狩り
時は流れ、人々の恐怖の対象は妖怪や魔物だけに留まらず自分達には使えない力を使うもの〈魔法使い〉へと及んだ。
人間達は魔法使い達がいつか自分達を支配するのではないかと恐れその前に消し去ってしまおうと考えた。
この頃には祓い屋として人々に信頼されていたネロは人間達と一緒に魔女、魔法使い狩りを始めた。
その対象には当然セツナも含まれていた。
⑥悲しい別れ
必死に逃げ続けたセツナだったがとうとう捕まってしまい村の中心地まで連れて行かれた。
そこで待っていたのはネロ。
ネロはセツナを容赦なく火炙りの刑に処した。
そのことによりますます人々からの信頼を得て祓い屋として成長を続けていく…
(ネロは火を放った後セツナのことを振り返らずに人間達とその場を離れていった。)
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なんとかネロの狐火から抜け出して仲の良い魔物や妖怪の手を借りながら逃げ続けたセツナ。
しかし体力、気力、精神力が尽き森の中で倒れてしまう。セツナはこれが自分の最後かと覚悟して静かに目を閉じた…
(周りにはセツナを心配してついてきた小さな魔物達が泣いていた)
その魔物達の鳴き声を聞いてやってきた者がいた。
それは10代かそこらの男の子、肩には体の透けた子犬が乗っている。
男の子はセツナを魔物達の力を借り、自分の家まで運び込む
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セツナが目を覚ますと小さな小屋の一室にあるベッドの上だった。
死後の世界はこんな質素なのかと場違いな考えを巡らせていると扉の方から男の子が顔を覗かせた。
この男の子こそ後にセツナの弟子となるシュクルである。
動画、イラストピックアップ
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同床異夢