札幌の大通で軽く呑んでホテルの部屋に帰って来た。

コンビニで買って来たワインやウイスキーを呑みながらYouTubeを見ていたら森丘祥子の「夢で逢えたら」の動画を見つけた。
夢で逢えたらは大瀧詠一の名曲。
オリジナルは1976年の吉田美奈子のバージョン。
翌年にはシリア・ポールも大瀧詠一プロデュースでカバーしている。

森丘祥子バージョンは1991年にキリンのワインのCMで使われたという。
この曲は多くのミュージシャンにカバーされ、既に耳タコなのだが、森丘祥子バージョンは手垢に塗れた曲とは思えない新鮮さを感じる事が出来た。

衒いがなく、そして何とも儚いさを感じさせてくれる。
旅先のホテルの部屋で一人癒されたのである。
編曲はピッチカートファイブの小西康陽。

大瀧詠一のアレンジを踏襲しているが、スペクターサウンドを薄める事により、森丘祥子の繊細な歌声を際立たせている。

森丘祥子はセブンティーン・クラブのリーダーとしてデビュー。

その他のメンバーは木村亜希と工藤静香。
木村亜希はプロ野球の清原の元妻、工藤静香はアイドル歌手で木村拓哉の妻である。


森丘祥子は堀越高校出身なのだが、同級生は何と岡田有希子と南野陽子だったという。

森丘祥子は柴田くに子の本名に戻り、現在も活動中という事だが、セカンドアルバム「夢で逢えたら」以降の活動内容は不明である。

しかし、私にとって「夢で逢えたら」は森丘祥子のバージョンが一番好きだ。


リアルタイムに聴いた吉田美奈子やシリア・ポールよりも心に染みたのである。