小田原のドンキホーテにウイスキーを買いに来た。
毎回2本のウイスキーを買う事にしている。
1本はシングルモルトなど比較的高いもの。
もう1本は水割り用やハイボール用に798円で投げ売りされているホワイトホースを買う事にしている。
私が若い頃はホワイトホースは3800円もしたのである。
こんな安値で売られるウイスキーではない。
しかし今日は棚に気になるウイスキーを見つけた。

それは「フォートウィリアム」。
聞いた事がないウイスキーである。

1825年に設立されたベン・ネヴィス蒸留所で作られたもののようだ。
ベン・ネヴイス蒸留所はハイランド、フォートウィリアム地区で一番古い蒸留所でシングルモルト10年が有名らしい。
調べたところウイスキー不況の際にニッカによって買収されとの事。
日本はバブル期だったので、スコットランドの多くのウイスキーメーカーは日本企業に買収されたのである。
このフォートウィリアムはニッカのブレンダーによって仕上げられたという事。
これは興味深い。
買って帰る事にする。
家に帰って試飲。


先ずはティースティンググラスに注ぎ、香りを確認。
甘い香りがする。
ピートの香りは全くしない。

一口いただく。
第一印象はひたすら甘いという事。
追ってアルコール刺激が来る。
サントリーのウイスキーように甘さを追求すると逆にアルコール刺激が強調されてしまう。
やはりピート感やスモーキーさは全くない。
ニッカのブレンダーなので、もっと荒々しいウイスキーを想像していのだが真逆であった。
日本人向けのブレンドという事らしいが、私にはそこが物足りない。
まあシングルモルトだと印象も違って来るのだろう。
しかし千円ちよっとの価格帯のウイスキーの中ではまずまずである。
カティーサークなどよりは旨いと思った。
ニッカのブラックニッカに余市や宮城峡の原酒がふんだんに使われているとは考えられないので、このフォートウイリアムの原酒が使われているのかもしれない。
水割りやハイボール用には悪くないのではと思って試してみる。


水割りにしてみたのだが、アルコールの刺激は消えない。


ハイボールにしてみる。
炭酸の影響かアルコールの刺激は薄まったように思う。
まあ、ハイボール用のウイスキーという事か。

フォートウイリアムは不味いウイスキーではないが、私の好みのウイスキーではないようだ。
これならもっと安くて旨いスコッチがある。
私は二度と買う事はないだろう。

しかしノンエージの山崎や白州が好きな人には良いのかもしれない。
味はたいして変わらないが、値段は三分の一以下である。