今日は猛烈に朝酒がしたい。
こんな時に朝から呑めるのはファミレス。
ガストに行く事にする。

家からは遠い。
湯河原の端から端である。
しかし普段運動しない私には歩く事だけが唯一の健康方法。
もっとも帰りはバスなのだが。

途中、飯田商店は開店時間の遙か前なのに人集り。
店の前には花輪が並んでいる。
今年で9周年らしい。
私が熱海に住んでいた頃に通っていたが、その時は8年前。
開店から間もなかったのだ。
その当時から超人気店。
凄いものだ。

ガスト到着。
店内には結構客が入っている。
食事は別の店でする予定なので、軽く呑むつもり。
赤ワインと海老とアボガトのタルタル仕立てを注文する。
この歳になると、もうフルコースなど食べられない。
大嫌いな山口瞳が前菜とスープだけで十分だと書いていたのに反発したものだが今の私には良く分かる。
オードブルでワインをやったら十分なのである。
メインデッシュまでは絶対にたどり着けない。
鰻御膳などは前菜と茶碗蒸しなどを食べたらお腹一杯になってしまう。
キモ焼きゃ白焼きが大好きなのだが、これを食べてしまうと肝心の鰻が入らない。
食べられたとしても鰻が旨くなくなってしまう。

赤ワインと海老とアボガトのタルタル仕立てが出て来た。
旨そうではないか。

小さいアボガトが器なっており、その上にタルタルソースと海老が乗っている。


レモンを絞って、先ずは海老をいただく。
爽やかで旨いではないか。
私は北海道で育ったので海老などはご馳走でも何でもなかった。

オホーツク海で採れる北海シマエビなどは50匹位は一度に食べたもの。

他にはぼたん海老。

それでも小さな海老ではあるが旨いと思う。

海老の下にはアボガトがギッシリ。
小さいアボガトだが1個丸ごと。
しかも丁度良い熟成度。
タルタルソースを付けていただく。
旨い‼️

タルタルソースはピクルスだけを刻んで入れており、その酸味がアボガトと実に合う。
たまにはこんなオードブルでワインも良い。
ガストでこんな小洒落た料理があるとは思わなかった。
アボガトとタルタルソースを沢山のせた方が旨いようだ。

赤ワインを飲み干したので白ワインを注文。
他に一品注文しようかと思ったのだが、後で食事をするので止めておく事にする。
昔はテーブル一杯に料理が並ばないと気が済まなかったのだが、最近は摘みは少ない方が良くなって来た。
料理がテーブル一杯に並ぶと食欲が減退して、不機嫌になってしまうのである。

残ったアボガトと海老で冷えた白ワインを呑む。

少し酔いが回って来た。
良い気分である。
ガストにいるのだが、一流のフレンチで食事をしている気分。
しかも他に料理は出て来ない。
食べたくないものまで食べさせられというのは苦痛以外の何物でもない。
フルコースや何とか御膳というのは私には拷問。
最近はコース料理しか出さない店があるという。
そんな店はこっちから御免だ。

料理を食べてワインを飲み尽くしたら、少しお腹が膨れて来た。
昼飯は入るのだろうか。
お勘定すると537円。
ワイン2杯飲んでてこの値段かよ。
角打ちよりも安いではないか。
こんな店を使わない手はない。
昼呑みは何といってもガストである。