小田原の駅前を散策していたら守谷のパンが開いていた。



サラリーマンの頃、箱根のイベントの為に小田原に宿泊していたのだが、パン屋の前で長蛇の列が出来ている事に驚いた事がある。
登山客が山に登る前にパンを買って行くのだとか。
それが守谷製パンである。
その後熱海に転居して、小田原を訪れる事はあったが、店は何時も閉まっていた。
どうやら売り切れたら店を閉めるようだ。

今日は行列は出来ているものの、それほどでも無いので並ぶ事にする。

店は以前と比べると綺麗になっている。
どうも場所も移動したようだ。
それにしても沢山パンを買う人ばかり。
そんなに食べられるのだろうか。
私の番が来た。

アンパンとクリームパン、ジャムパンを1個づつ購入。
お店の人はこれしか買わないのといった顔をする。
それでも焼きたてだよと言って手渡してくれた。
しかし袋には入れずにそのまま手渡し。
仄かに温かい。
直ぐに食べれば良いのだが、昼飯を食べたばかりで入らない。
家で食べる事にする。

パンは焼きたても良いが、冷えて味が落ち着いたのも旨い。
先ずは温泉に入って汗を流す。
部屋にも風呂はあるのだが、シャワーすら浴びた事がない。
一汗かいて部屋に戻ったら赤ワインをコップに注ぐ。

冷蔵庫から冷えたアンパンを取り出し、包丁で切ってみる。

すると餡の量が半端ではない。
正にギッシリ。
これは旨そうだ。

アンパンをいただく。
旨い!

餡は多いのだが甘くない。
絶妙な甘さだ。
これなら2〜3個はペロリと行ける。
あの木村屋のアンパンよりも遙かに旨い。
私が今まで食べたアンパンの中でもダントツNO1である。
行列が出来るのが納得が行く旨さである。
餡だけでなく当然当然パンも旨い。
ちょっと驚いた。

続いてクリームパン。
何ともレトロな可愛らしいクリームパンである。
これも包丁で切って断面を見てみる。

これもクリームぎっしりである。
一口いただいてみる。

これも旨い!
アンパン同様にクリームが甘過ぎない。
絶妙な甘さである。

少しもったりとした洋菓子とは全く違うクリームが絶品!
アンパン同様、こんなに旨いクリームパンは食べた事がない。

最後はジャムパン。
実は私は子供の頃はジャムパンが一番好きだった。
これも包丁で切ってみる。

これはジャムが少ない。
一口いただくが普通のジャムパンである。
ジャムが少ないだけ残念なジャムパン。
やはり守谷のパンの中ではアンパンとクリームパンが断然旨い。
しかし他にも甘食とあんドーナツが旨いという。
小田原には他にも大正時代から続く柳屋ベーカリーという老舗もあるようだ。
それにしても守谷のパンの旨いのには正直驚いた。
私はパン嫌いの人間なのだが、守谷のパンには脱帽である。
パン好きな母に食べさせてやりたい。