虫干し
例年、この時期は虫干しの時期で、秋晴れの乾燥した日には、家中の襖などを取り払い、家中に麻ロープを張り、タンスの中の着物などをつるして乾燥をさせる訳です。 1年間、タンスの中にあった衣類などは、確りと樟脳に守られている為、家の中はその匂いで一杯になるのを、子供時代に味わったことが思い出される。 そして、この虫干しに一番大事なことと言えば、玉虫の存在である。この玉虫を乾燥させたものを和紙に包み、タンスの隅にそっと入れておくと虫よけになるといわれ、多くの家庭で大切な和服などのタンスには入れておく習慣だった。 この玉虫、農村地域でもなかなか捕獲できず、何匹も手に入るものでは無かった為、何年も大事に使う習わしだった。玉虫、光の当たり具合で、金色になったり、金緑色になったり、乾燥してからも色彩の変化は起こらない虫である。 玉虫は、虫よけのほか、この虫をタンスに入れておくことによって、着物の枚数が増えるというジンクスもある。