イデオン視聴メモ(6話~10話) | 通行人A的思考

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ガンダム・富野監督の作品のストーリーや人物について、感想や考察をしていきます。
根拠のある考察ではなく、私個人が作品を視聴して感じた事をメモとして記事に残しているとお考え下さい。

初めての方は、以下の注意事項を一度ご確認下さいませ。

http://ameblo.jp/tukoninn-kansou/entry-12190722434.html

 

以前、ツイッターで呟いたイデオン視聴メモのまとめ(6話~10話)

ちょっと辛口な部分があるかもしれませんが、カララもコスモもとても素敵なキャラクターだと思っています。

イデオン6話

 「凄いG!」と踏ん張るカーシャのヘルメットに、唾液や汗がついていて、ここら辺の容赦の無さが良かった。 鼻水とか鼻血とか、男性キャラだけ描かれる事って多いけど、女性キャラだからってそういうものを描かないのは双方にとって不公平だと思う。

↑女だって人間なので、鼻水も鼻血も唾液もあります。(2016年9月22日)

 

「男に生まれて欲しかったな、カーシャ」

こういう発言を日常的にされるから、カーシャは「女だからって負けません」とか言うようになったのかも。

 

「旗…旗か…休戦の為には一番分かりやすい筈だ」

自分達にとっての常識が、相手にとっても常識であるとは限らないんだけど、それを常識だと思っているから、疑問にも思わないって構図がこの台詞一つで表現されている

 

「し、白旗!?白旗だと!?」

そう言う私も、白旗=降参という認識なので、白旗を見てここまで恐怖する人を見たのは初めてだった…。 精一杯驚いて下さっているギジェには申し訳ないけども。

 

「ダミドはそういうものを見逃さない男です」

何故、「見逃さない人です」ではないのか。 カララはよく、「つまらない男」とか「いい男」とか、「人」と表現しても良い部分を「男」と言っているけど、そこにどんな意味があるんだろう。

 

「我々を一人残らず叩くというのか、奴らは」

ここで、白旗=降伏とは限らない事を知る。 常識なんて自分達の文化から抜け出してしまえば、通用しないもの。更に言うと、絶対的な存在である文化がいかにちっぽけなのか思い知らされる。

イデオン7話

 

 「この攻撃の早さ!連中はカララを見捨てたんだ!」

この台詞から漂う絶望感。 カララの捕虜としての価値に希望を抱いていたのにそれが叶わなくなったという点と、今までも苦戦していたけど敵は本気ではなかったという点、二重の意味で。

 

マヤヤは、ある意味一番大変な人だった気もする。 カララは自分の意思で残っているから良いけど、マヤヤは主を置いて逃げることも命令に背く事も出来ないから、強制的にカララと共に行動することになる。 そこの事情を考慮せずに我を通したカララは軽率だったと思う。

 

パイパー・ルウが大泣きしている場面。 攻撃で揺れるテーブルのカットに、ハロのおもちゃがあった!誰のだろう?

 

「もし、俺たちが無限のエネルギーを手に入れられるのなら…」

欲を抱いちゃいけないという暗黙の了解でもあるのかってくらい、潔癖な主人公が多いので、こういう台詞を言えるコスモは人間らしい。

 

装置を使ってカララの尋問をすることに反対していたのに、イデの情報には興味津々で質問を積極的にしちゃっているベスも、人間らしい。

 

デスドライブブレーキで、敵の攻撃からは逃れたものの、広い宇宙にぽつんと放り出されたソロシップ。

イデオンが乗れる程巨大なソロシップが、暗い宇宙にポツンと描かれていて、孤独感と宇宙の広大さにドキドキしつつも胸が踊る。

 

「尤も、あのチビ共が好きだってこともあるがね」

序盤の厳格というか融通のきかない雰囲気を漂わせていたベスは軍人の顔で、こちらがベスという人間の、本当の顔の様にも思える。

 

子供だけで探検、恐竜同士の対決、恐竜の赤ちゃん。

これに胸をときめかせない子供はあんまりいないと思う。いい年したおばさんな私まで、このシチュエーションにはワクワクしてしまう。

 

サムライ、一対一の決闘。ここら辺の展開にも胸が熱くなる。今回は、子供の好きそうなものが沢山詰め込まれている回だなぁ。

 

コスモとギジェの会話。 お互いに自分達が被害者だと思っているうちは、話なんか通じないんだろうな。

 

アニメ的には、ダミドが考えることはいつも狡いんだけど、軍人としては素晴らしいと思う。

 

ちょっと前まで、ドッキングしなくても戦えるはずよ!とか言っていたカーシャが嬉しそうに「了解!」と言っている…。 カーシャの心境の変化が気になる。

 

「一体イデオンのエネルギー源はどうなっているんだ」

そんな事も知らないまま、イデオンに命運を預けているこの状況に、まだまだ非常時なんだということを実感。

 

今までパンチや手掴みでの攻撃が多かったイデオンが、キックで攻撃…! 何だろう、素直にとても格好良いです。

イデオン9話

デスドライブに入る時、カララがベスの手にさりげなく手を添えていた。 二人が惹かれ合っていることを、何でも台詞で言わせて表現しないところが面白い。

 

現時点でイデオンはあまり装甲に傷付く描写がないけど、ソロシップは今回、ミサイルで装甲が抉られる様な描写があった。鉄の生々しい雰囲気が醸し出されて、敵の攻撃力の高さが伝わってきた。

 

そしてベスも、当然の様にカララの肩に手を回している。

 

緊張の瞬間を、青い画面で表現する演出。 これだけで、富野監督の作品を観てる!って気になる。

イデオン10話

ロッタがルウをお風呂に入れているシーン。そこで生活している事を感じられる。 あと、まだ敏感に意識してはいないけど、何となく「見ちゃダメなもの」として、慌てて壁に隠れるデクが可愛らしい。

 

翻訳機を貸そうとするカララに、「そんなもの…」と言うシェリル。 カララがどうとかよりも、言語学者として、翻訳機を借りてしまう事に抵抗がある様にも見える。 本当は興味があるけど、翻訳機に頼るのは言語学者としてのアイデンティティーやプライドが許せないというか。

 

幼い娘の登場、妻の登場、子供が出来たという報告。 アバデデの死亡フラグがかなり濃厚な気がしてならないのですが…!

………と、視聴しながらメモ↑していましたが、見終わってみると案の定でした。

 

 「恩を売り付けたつもりでしょうが、感謝はしませんよ」 「その方が、あなたらしいでしょうね」

これ、完全に二人が和解する流れだと思っていたら、二人してまさかの平手打ち連発…! やっぱりこのアニメ凄すぎるよ…!

 

 バジンの死骸を利用した戦法。面白過ぎる。 アバデデは、あの淡々とした話し方が癖になっていて、なかなか好きなキャラクターだった。 愛する家族がいるアバデデを「つまらない男」と言い切ってしまう所に、カララの高貴故の無知が表れている気がした。