EVEです。

ああ、
ついに「センゴク」が完結してしまいました。(涙)



思い起こせば、
第1巻を初版で購入したのが2014年。

それから
「センゴク」は全て初版で購入しました。



表紙の人物が誰なのか全て答えられる人は

相当の通ですね。(笑)

 

敢えて連載されている週刊誌は読まずに
単行本の発売を楽しみにしていたわけです。

主人公は、一度はその名を聞いたことはある仙石秀久。

戦国武将仙石秀久と言えば、
秀吉のもと四国を平定したり石川五右衛門を捕まえたりという武勇伝以上に、
合戦における数々の失態劇で有名でありますが、
「センゴク」ではそこはそれ、
マンガだから、かなりの脚色で、
若き秀久が溢れんばかりの生命力で紙面一杯に力強く描かれています。

その「センゴク」ですが、
単行本は一旦、
浅井長政が討ち取られる15巻までで終了。

この「センゴク」15巻までは、
主人公の仙石権兵衛久秀の出世と恋の話が中心だったのですが、
その後の「センゴク天正記」の全15巻では、
徐々に重厚な戦国絵巻へと発展していきます。



特に武田勝頼が次第に追い詰められていく
最後の15巻は印象深かったですねぇ

そして
本能寺の変から山崎の合戦へと
戦国時代の一大転換期を描いた「センゴク一統記」全15巻。



ここで衝撃的だったのが、
明智光秀が織田信長を討った理由ですね。

織田信長を永遠に英雄たらしめるため、
そして、
カリスマ的指導者の時代は終わり、
これからは平民が主体の民主主義が理想の社会であると訴える明智光秀。

しかし、
そのような思想が
貴族などの既得利権者からは恐れられ嫌われて、
結局理想よりも現実的思考の秀吉に倒されてしまうという、
およそ今までの解釈とは一線を画すストーリーでしたね。

そして最後のシリーズである「センゴク権兵衛」全27巻。



戦国時代の終焉の関ケ原の合戦までを描いたわけですが、
まあ、最後の27巻は、
もうストーリー性も無く
淡々と描いている感じでしたね。

歴史好きにはもう多くの説明は要らないだろう?
みたいな。

更には、
センゴク外伝の「桶狭間戦記」全5巻。



これも最高に面白かったー!!

これで今川義元のイメージが
大きく変わったという人も多かったのではないでしょうか。

これまでのお歯黒の貴族かぶれで
馬にも乗れないお公家な武将という印象は微塵も無く、
これで義元ファンも増えたのではないかと。

とにかく「センゴク」は
歴史好きの自分にとっても、
大きな認識の変化を与えたインフルエンサー的なマンガでありました。

この18年間、
本当に次の新刊が出るのが待ち遠しかったです。

もうあのドキドキワクワク感が無いのかと思うと、
本当に寂しいです。

しばらくは
センゴク・ロスが続きそうです・・・