EVEです。

 

プジョー山形にシトロエンC6のオイル交換に来たついでに、
新型プジョー208をちょっと拝見。



プジョーもついに
デザインのアイデンティティを手に入れたようだ。

ライオンの牙と、
3本の爪痕を意識させるラインのデイライト。

どこからみてもプジョーとわかるそのデザイン、
なかなかカッコイイ。



すると

「ああ、EVEさん、
 しばらく乗って来ていいよ~」

おお!
ありがとうございます、
それではお言葉に甘えて・・・

試乗するのは
最上級グレードの「208 GT Line」。



タイヤは
このクラスでは驚きの205/45/17。



廉価版グレードのAllureが
195/55R16なので、
この差がどう出るかな。

パールホワイトに塗られた208 GT Lineのキーを受け取り
ドアを開けると、
そこにはホールド性の高いシート。



往年のフランス車のような柔らかさは無いものの、
シートサイド素材にテップレザーを採用し、
しっかりと腰を支えてくれる。

そして出迎えてくれるのが、
こちらもプジョーのアイデンティティを誇る、
しかしながら慣れを要する i-Cockpit。



しかも3Dに進化してるし。 (^^;

3D表示になったことで、
ドライバーは情報に対して
0.5秒ほど反応時間を短縮する効果が得られたという、
まあ、
見やすくはなったかな、という感じ。

「ピアノキー」と呼ばれる
インフォテインメント・システムの
ショートカットボタンも健在。



こちらもブラインドタッチができて重宝はするが、
細かい設定になるとタッチスクリーンによる操作なので、
いちいち画面を切り替えねばならず、
非常に煩わしい。

さて、
走り出してすぐに感じたことは、
硬いな・・・

205/45/17のタイヤのせいか?

しかし段差を超える時は
突き上げをほとんど感じない、
上手くいなしてくる。

しなやかな猫足健在というところか。

クルマの少ない直線道に連れて行って
スピードを上げて走らせてみると、
なるほど、
往年のフランス車のようにフラットになる乗り心地、
直進安定性も高いようだ。



そして今度は、
208を山道に連れていく。

右足に力を入れて
思い切り走らせると、

ふふふ・・・

思わずニヤけてしまう。



しっかりとしたステアリング剛性で、
小さな操舵で安心して
思い通りのラインでコーナーをクリアして行く。

i-Cockpitの小さな変形ステアリングも
なかなか良いかもしれない。

驚くべきはそのボディ剛性感。

これが仏車か?!

往年の205GTIとは雲泥の差で守られ感は強いが、
走らせた時の軽快感はやはり205の方が上かな。

しかしパワーに不足はない。

右足にダイレクトに反応して
欲しいだけのパワーを手に入れることが出来る感じ。

そのエンジンは
言わずと知れた名機と評判が高い
EB型の Pure Tech 1.2リットル3気筒ターボ。



ターボは燃費重視型であるものの、
瞬発力はかなりのもの。

ただしスロットルべダルを思い切り踏み込むと
ボーボーと安っぽい音がするのはご愛妾。 (^^;

そうそう、
言い忘れたけど、
このエンジンに組み合わされるのは、
このクラスでは驚きの
アイシンAW製8速ATが奢られる。

往年のフランス車でAL4で泣かされた者にとっては、
本当に心願成就の想いであろう。(笑)

さて、
一通り試乗を終えて
今度はスペースチェック。

カーゴスペースは
このクラスにしては広いほうかな。



深さがあるのは嬉しいところ。

次に後席スペース。



大人が長時間座るには
ちょっと厳しいかもしれないけど、
このクラスでは及第点だろう。

シトロエンC6と比べてはいけません。(笑)

最後にいつものチェック、
後席のドアガラスがどこまで下がるか・・・



なるほど、
やはり最後までは下がらないけど、
まあ頑張った方。

最近のクルマではコストダウンのため
チルド式の下がらないクルマも見受けられるので。

さて、
新型プジョー208を試乗してみての結論ですが、
総じて、
ワインディングロードも高速道も
どちらも楽しく気持ちいい
オールマイティなコンパクトカー優等生というところかな。

おカネがあれば
シトロエンC6のセカンドカーとして欲しいところ。

そんなことを言ったら、
早速営業マンがカタログを持ってきた。(笑)



まあ、
久々に心が動いたプジョーのコンパクトカーであることは
間違いないんだけど、
もう少し考えさせてください。(^^;