シンプルに。
「学校楽しい?」と聞いてみた。
このところ友達関係も良好のようだし、
とりあえず中間テストも終わって一段落だし(結果はともかく)、
遅刻早退はあっても毎日なんとか学校へ行っている。
お昼ご飯もコロナ対策が終わり、友達と何人かで机といすを移動させてキャッキャ言いながら食べてるみたいだし。
一緒に食事するって楽しいよね。
コロナの時はみんなが1方向向いて個食で黙食だったもんね。
みんなでわいわいの昼休み、楽しいよね。
だからてっきり学校楽しくなったんだと思って。
でも彼女の答えは。
「正直いままで学校楽しいと思ったことは一度もない」
だった。
えー・・・
なんでー
楽しいじゃん。
みんなとわいわい。
学校行かないと味わえないことばかりだよ。
そりゃめんどくさいことも多いし、嫌なこともあるけれど、学校に行けば友達にも会えるし!
遠足だって修学旅行だって学校行かないと参加できないんだよ?
学びたくて学校へ行く人もいると思うよ。
学校は行かないと~
学校行くのは当たり前だよー
「その学校へ行くのが当たり前っていう押しつけがストレスなの!!!」
「世の中には行きたくない人もいるの!でもがんばって行ってるの!なんでそれがわからんの?!」
「ママには共感力がない!!!」
何を言う。
共感力のカタマリやぞ。
「学校楽しかった人に行きたくない人の気持ちなんてわからへん!!」
「想像力欠落してるんちゃう?!」
最後はもう「話しても無駄!」と吐き捨ててこの話は強制終了されました。
なんか言われ放題…
親に向かって…とイラッとしましたがもう何を言っても反抗期ムスメとはこれ以上泥沼になるしかないのを知っているのでわたしも営業終了。
わたしだって、正直なところ学校へ行きたくない気持ちなんかわからない。
学校楽しかったもん。
友達もいて、部活もあって。
片思いでも好きな人がいて。
逆に、友達がいて部活があるのになんで楽しいと思えないの?
家にいるより学校へ行ってるほうがマシじゃない?
めんどくさいという気持ちはわかるけど、「行きたくないから行かなくてもいい」という選択肢がなかった昭和平成初期。
なにがあっても行かざるをえなかったし、遅刻も早退も怒られるのでできなかった。
我慢と忍耐と努力と根性。
まあこれは家の教育かもしれませんが。母がしつけ厳しめ。
「悔しかったらやってみなさい」
「できるまで取り上げ」
「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」
「恥ずかしい」
「みっともない」
「ちゃんとして」
「出ていきなさい!」
よく叩かれたし、放り出された。
母の母は忙しい人だったので(96歳健在)、5人兄弟の一番上である母は祖母に育てられたらしい。
明治生まれの旧家の祖母はそれはそれは厳しい人だったらしい。
初ひ孫のわたしにはめちゃくちゃ優しい人だったので想像もできない。
そんな明治生まれの祖母に育てられた母に育てられたわたし。
母のような理不尽な教育はするものか、と反骨精神をもってムスメを平成のメソッドで育てたつもり。
おおらかに。
自由に。
のびやかに。
決して手を上げず、言って聞かせた。
たくさん育児書を読んで、勉強した。
それなのに。
「ママ気づいてる?! ばーばそっくり!!」
がーん・・・
どこで育て方間違えたのかしら…