↓前回の話
娘は気が強いし、言葉もキツイ。
好きか嫌いしかない。
好きは白で味方。
嫌いは黒で敵。
それではこれからの人生苦労するよ。
二極に分ける必要はないんだよ。
好きの反対はキライじゃなくていいんだよ。
「好きじゃない」とか「苦手」とか「嫌だ」とか「合わない」とか、いろんな気持ちがあるんだよ。
前にも言ったけど、負の言葉は負の気持ちを育ててしまうからね。
ぜーんぶ自分に返ってくるよ。
のり子は人に好かれたい? 嫌われたい?
好かれたいならまず自分が人を好きにならないと。
「嫌われてるってわかってるのにその人好きになんかなれやん!」
そうだね。
でも同じように「嫌い」になる必要はないんだよ。
「好きじゃない」「合わない」でいいんだよ。
まず「嫌い」って言うことからやめてみようか。
「なんで?!」
嫌いって言葉に出しているとそうじゃなくても本当に嫌いになってしまうからだよ。
あの人嫌い、この人嫌いって言ってる人を誰が好きになってくれるかな?
ママは、のり子が生きづらくないように、これからの人生がしんどくないように、
いろいろ教えているんだよ。
もう12歳でしょ。
来年13歳でしょ。
だんだん人とのかかわりが増えて、だんだん大人になっていくんだから、
そういうことも学んでいかないと。
いつまでも子どもみたいにあれ嫌いこれ嫌い言ってちゃダメだよ。
「・・・わかった。努力はする」
うん。
じゃあ寝ようか。
また遅くなってしまったね。
明日は学校行くんだよ?
しんどかったら保健室行ったらいいよ。
「・・・わかった」
ヨシ。