『天障院篤姫』(上・下) 宮尾登美子著 | 人間万事塞翁が馬~なんくるないさ~

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昭和母と平成生まれ令和女子の攻防日記。
娘のことは大好きですが反抗期に四苦八苦しています。
更年期 VS 思春期!

中高一貫私立中3を深海魚で悠々と泳ぐ娘のり子とせっせと働くアラフォーサクラと癒やしの豆柴りりたん(2)の日々のこと。

いま話題の大河ドラマ【篤姫】の原作です。

がっつり上下ありましたが、意外に短期間で読めました。
ていうかおもしろかった。

毎日の通勤時間に電車で読むことが多かったのですが、

危うく何度か乗り過ごしそうになりました;


久しぶりに本らしい本を読んだような気がします。

これって刊行が1984年なのね。
昭和59年だって!
わたし、6歳かぁ。
全然古い感じがなく読めたわ~。


舞台は幕末。
13代将軍家定の正室として薩摩の国から輿入れしてきた篤姫が、
15代の慶喜の大政奉還を経て明治維新になるまで、
大奥を徳川の女人として守りきった話である。


あの辺の時代ってどうしても坂本竜馬目線で志士から幕府を見てたけど、
今回は幕府目線から国を見る形になったのが得たもののひとつかな。
慶喜のイメージもちょっと変わった~

篤姫自体はフジテレビの【大奥】で知ってたんだけど、
大河はやっぱり全然違う。
比べながら見て楽しんだりもしたけど、宮崎あおいさんの篤姫がいいわ~。
あの笑顔! キュートです。

そしていま上様(家定公)がマイブーム!!(あれ上地くんは?)
原作と史実を知っているだけに、篤姫と上様の好い雰囲気が長くは続かないのが残念です。
NHKもっとひっぱってくれ~


というのも篤姫、20歳で徳川家へお嫁入り。
22歳で13代家定公死去。未亡人で子どもなし。
24歳で14代将軍の将軍の母親代わり&皇妹和宮降嫁によって姑へ。
その後その14代将軍も死去。
15代慶喜、大政奉還。
徳川の時代の流れは大きく渦を巻いて、約270年続いた歴史に幕を閉じた。


明治維新後の話も原作ではちらと描かれている。
篤姫は16代の養育に力を注いだとのことだ。
そして宮尾さん(作者)はその16代を祖父にもつ女性から直接話を聞いたという。
「慶喜家との婚姻は認めない」が篤姫の戒めだったそうだ。

現在徳川宗家は18代を数えているらしいが、
遠い昔の出来事だと思っていた歴史が、意外に近い昔の話だということを感じた。


すごいよね、歴史って。
わたしはパパとママから生まれてきて、
パパとママはそのまたパパとママから生まれてきて、
だからわたしにはおじいちゃんとおばあちゃんが二人ずついて。
そんでもってダンナのほうの御両親やその祖父母・曾祖母ともつながることになって。
兄弟がいて、叔父叔母いとこがいて、親戚があって。
なんだか倍々ゲームみたいだ(笑)
そうやっていくと、ふと隣にいる人も、ずっとずっとずーっと昔をたどれば、
いつかどこかで繋がってるのかもしれない。


脈々と受け継がれていく血と歴史。
自分のルーツ。

いつか自分のこどもに教えてあげたい。
あなたがここにいるわけ。
日本とアメリカの血をもつわけを。


いつか時間が出来たら、家系図を作ってみたいと思う。
温故知新。
古きをたずねてみよう。と思う。