別れ告げられて  ひとりで泣いて 
海が見たいと  陰で思って
季節外れの   港を訪ねてみた
何度見ても  救われるから
風で波だつ    海が好き 
あゝ別れの旅路…

どうにもこうにも  夕陽が奇麗
鴎が笑って  迎えてくれる
何で不幸の   私は陰に立つの
風に踊って  潮の匂いで
寂しさ騙す  女がいる
あゝ別れの旅路…

汽車の汽笛に  赤いテールが
女を馬鹿に  薄らいでゆく
あなたの恋が   波に渦巻きながら
寂しさだけの  この砂浜に
他国の物か  浮くソンブレロ
あゝ別れの旅路…

女の末路は  未練が光る…