誰しも少なからず
「表の顔」を持って生きていると
自分はそう思っている
「裏の自分」
そう言ってしまうと闇の部分が色濃くなってしまいそうだが
実は嘘偽りの無い純粋な「自分」であるのではないかと思うところがある
しかし
今の自分の「表」と「裏」の差が余りにも極端過ぎて足元がぐらついている
混ざりきらない絵の具のように
マダラ模様がいつまでも渦巻いていて
明るさの鈍った光が朧げに滲む
この「表」は自分を守る盾であり鎧であり
周囲に「受け入れて貰えるよう」に造りあげているものではあるが、自分を惜しみなく見返りもなく他者に心から与えるという相反した「素」が出せるものでもあるのだ
「裏」は自分の欲であり、劣等であり、他者には見せることのできない自身の根底をもつものである
そんな自分は愛される訳がない
また、他者から嫌われることを恐れるが故に「外」に出すことは無い
それら両者の差がじわじわと開いているのが感じられる
「自分」とは何なのか
どう在りたいのか
どんなに苦しんでも
もがいても
未だに答えは出ない
ただひとつ分かることは
「臆病」だということだ
その「弱さ」が鉛のように重く冷たく鈍くする
いつまで「笑顔」が持つだろうか
自分の「存在」とは‥