今の想いを

苦しみを

流れの鈍い黒く澱んだこの気持ちを

抱えきれなくて

潰れそうで

でも
吐き出せもしなくて

内なる感情に飲み込まれそうで

ただただ辛いばかりで

何も出来なくて

鋭い爪で深く深く抉られるような

ズタズタになった心をどうにも出来なくて

荒れ狂うそんな心の圧力とは裏腹に

身体は瞬きすることすら怠さを覚えて

ただ無気力に、力の流し方も分からない程静かに横たわっていた

今にも暴走して心を潰しそうなどす黒い感情は、頬を伝い溢れ、拭うタオルが重みを増していく

「消えてしまいたい」
そう頭をよぎる
まるで一筋の光のように

傷付けて傷付けられて、
自分が自分で無くなるくらいなら

こんなに辛い思いをするくらいなら
いっそのこと
あの人への大切な想いを抱えたまま消えたい
そう思うのだ


現実には無理だと、
そんなこと分かっている

しかし、
疲れてしまったのだ

あの人の事で傷付くことも
大切な人の事で傷付くことも
そして
自分が傷付けられることも

今の自分では向かい合うことが出来ない
自分が壊される
裏切りと自己嫌悪と

苦しくて
辛くて
息も上手く吸えない‥

ただただ自分を責めるだけなのだ‥

こんな事になるくらいなら

「自分」なんて出すんじゃなかった
結局誰にも受け入れてなんかもらえない
「自分」が在ることで人に迷惑を、嫌な思いをさせるだけなのだ

信用なんてするんじゃなかった
近づかなければ
愛さなければ

こんなに‥
こんなに苦しむことは無かった
自分が壊れそうな程絶望を味わう事も無かった

もがいても、どんなにもがいても
水面に上がれることは無い
今の自分には‥

なのにあの人への気持ちが‥
嫌いになんてなれない、
愛だけが深く深く沈んでいく

自分の意思ではもう止められないのだ
重さを増して暗い感情の奥へ沈んでいく

「愛してる」
その気持ちだけを抱えて泡のように消えることが出来たらどんなに良いだろう

「あの人」の気持ちが自分に向いていなくても

誰にも知られることなく、儚く静かに消えてしまいたいと願ってしまう