【パク】
~~~
いただく。

とは言い草。

ただパクってきただけだ。

ここはみちのく環状線の上。

先ほどネットカフェから拝借した
スティックシュガーの袋を破り、
粉薬をのむように一気に
口の中に。

まるで砂のようにざらついた粒状の砂糖をなめ終えると

加糖は言った。

加糖「八幡さん神城がどこいったかしってんすか?」

八幡「だいたいな。

たぶん戻ってる。」

加糖「どこにすか?」

八幡「決まってんだろ。

今回のツーリングの出発点だよ。」

加糖「地元すか?

まだはえーっすよー。
まだ東京にもでてねーじゃねーすか!?」

八幡「よほどの・・・事情だろうよ。」

メットを被り、
バイクをふかす。

凍える環状線の上に
バイクが四台連なる。

排気口からは寒さを伝えるように白く煙立っていた。