僕は社会に出て、二年になります。

昔は今よりもっともっと暗い人間でした。

少しだけ今のほうがましになったと思います。

なんでだろね?

【きっかけ】
人が変わるには何が必要だと思う?

権力か?

金か?

地位か?

友人か?

仕事か?

夢か?

恋愛か?

はたまたその先の結婚か?

答えはどれも正解だし、
どれもハズレだ。

人はそういう
変わるためのものを求めたいだけ。

おれの中にある
「情報」だと、
それは

きっかけ
と呼ぶんだと。

何でもいいのさ。

何でも。

きっかけと
呼べさえすれば。

何でも。

難しく考えるな。

この言葉が
きっかけ
でもいいんだ。

~~~
カージ=ダイダロス「そして、
おれのきっかけは
この二人の情報屋に出会ったこと。

・・・いや、久しぶりに太陽を見ちまったこと。

・・・いや、久しぶりにジョニーの顔が見たくなったこと。」

ジョニー「嬉しいこと言ってくれるね!」

ダイダロスは残念なまでに
コボルトのジョニーをがっかりさせる一言を言う。

ダイダロス「言ったろ?
何でもいいのさ。」
ジョニー「手厳しいね。」

ダイダロスとジョニーは笑っていた。

周りにいるのはマーチ、マリーベル兄妹。
二人の情報屋
芦束 優一と
茶菓下 舞子。

ダイダロスとジョニーの話にマリーベルはやっと気がついた。

マリーベル「あ、このおぃちゃん昨日の人だー!」
マーチ「ほんとだー!」
マーチとマリーベルは明るく笑った。

ダイダロス「明るい子どもたちだ。
ほれ、これをやろう。」

ダイダロスはしわくちゃのポケットから一枚の紙切れを渡した。

それは一枚の
〈宝の地図〉。

マーチ「すごい!すごい!マリーベル!きょうはここにしよ?」
マリーベル「うんいこー!」

二人のトレジャーハンターは宝探しに出かけることにしたようだ。

舞子「かわいーね!手つないでるし。」
芦束「そうだな。かわいいな。」

ダイダロス「さてと。
わしらも行くか?若いの?
ジョニー、鍵あるか?」

ジョニー「鍵ってまさか?
戻るんですかい?旦那?」

ダイダロス「必要なだけだ。」

ジョニーはその言葉に納得し、
街の中の一角にあるダイダロスの部屋の鍵をわたした。

ダイダロスは鍵を受け取ると自らの目的を再確認した。
ダイダロス「さぁて、探すとするか。
ステルスタグとやらを!」

芦束たちのステルスタグ探しが、
始まった!