【〈門番〉】
あめわが暇を潰す中。
同じ世界。

鳴海は今日は
白亜の城の門番を行っていた。

彼、
鳴海(なりうみ)と
隣の女性
真嶋 香苗(ましまかな)
は今日の門番担当。

もともと現実世界で知り合いというわけではなく、
夢の中で同軍になった。
そんな関係。

真嶋「今日はもののけも他の軍も動きなしみたいだね。」
鳴海「そうみたいだな。」

真嶋「しっかし暇だねー。
・・・そういえばさ、昨日牢屋にいた子はどなったの?」

鳴海「知らん。」

真嶋「・・・そっか。」

しばしの沈黙。

真嶋はぶっちゃけぶっきらぼうな鳴海が苦手だった。

もともと、
話が得意という部類でない
真嶋にとって
返答が薄い鳴海はやりずらい人物の一人だった。

真嶋はそれでも何とか会話しようと努力した。

その結果、
真嶋が前に少しの期間だがいたことのある
とある
〈世界〉
について、

話を始めた。

真嶋「鳴海さんはさ、他の世界は行ったことある?」

鳴海「・・・ない。
おれは武士が好きだ。
だからこの世界でいい。」

真嶋「そっか。
じゃ、勝手に話すね。
独り言だと思って聞いてて。」

鳴海「・・・」

真嶋「私が前にいた世界は、
〈門番〉の世界。今やってる門の警備とは全然違うけどね。」

真嶋は話を続けた。
鳴海も少しばかり興味をしめしたようで、黙って聞いていた。

〈門番(ゲートキーパー)〉
の世界の話を。