【二度目の男】
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舞台はまた異なった現実を紡ぐ。

舞台はまた、日本。

一日戻り、
昨日、
木曜日の話。

安アパートの一角で男は吐き気をもよおしていた。

「何で見れない、見れないんだよ!」

今日、
夢の中で
夢の世界を追放された。

その男はアジョセルの町で、本日二度目の銃弾に倒れた男。

朝霧 賢治(あさぎりけんじ)。

そのあと二度寝た。

アジョセルの夢を見ようとした。

・・・が、

彼はもう見ることができなかった。

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四時間前
アジョセル郊外。

男は箱を開けた。
箱の中には銃が入っていた。

「最初にこれを手にしたとき・・・
後悔したさ。
そのときに。
でももう遅いんだよ。
あけちまったら最後。」

男は冷たく語る。

「そういうもんさ。」

そして握る。

人を殺す愉楽に浸っていた男は
もはや
歯止めがきかなくなっていた。

刻印持ちに死を。

断罪を。

「おれが死刑執行してやるよ。」