秋 は
夜 が 長くて
好い です
宵 です
やるべき事 は
然程 無くて
想う 事 は
混沌 と 有って
八割方 は
答 も 無い
行き場 も 無い
旋回する 浮遊物と化す
それでもそんな
揺ら揺ら が
無性 に 心地良かったり
するのです
恐らく
わたし は 今
満ちているのでしょう
もう あなたが いなくても 。
美しく 綺麗なお言葉 も
お見事な正義感 も
どうでもいいほど
熱 帯びて
どうでもいいほど
冷えてゆく
探 し て
伸 ば し た
指 の 先
貴 方 に 触 れ る
願 う が 視 え ぬ
十 五 夜 よ
月のように ひっそりと
月のように 捨て置いて