流言飛語を流していたのは、実は東電と日本政府?
私は最初の頃、放射能や原発への『危機感』をあらわにした記事をブログに書く事は、民主党政府の言う「流言飛語」にあたるのだろうかと思い、ためらったことがありました。
でも、突き詰めて考えていく内に、そんなことはないだろうという結論に至りました。
確かに、「放射能はイソジンを飲めば予防できる」に代表されるような「流言飛語」は許されないと思います。
なぜならば、それを信じることで別の被害が拡大するからです。
でも、多くのブロガーの記事は、東電や政府から正しい情報が迅速に公開されない中で、最低限の自衛策を促す内容のものであって、有用でこそあれ有害なものではありません。
むしろ、私はこうした善意に満ちた個人からの情報発信を「流言飛語」の一言で片付ける政府のスタンスの方が見当違いであると考えます。
東電や政府、或いは国営放送は「安全です」「安全です」「安全です」の一点張りです。
「安全」ということが本当に事実であれば、なるほど、それ以外の発言は「流言飛語」になるかもしれません。
でも、海外メディアの報道や、一部の良識ある有識者の発言を聞く限り、今までの状況はどう考えても「危険」であって、到底「安全です」とは思えません。
そうであるなら、東電や政府の言う「安全です」という宣伝自体が「デマ」であり、それこそが「流言飛語」に他ならないのではないでしょうか?
政府や東電は、過去数十年に亘って原発周りの汚点をひた隠しにして参りました。
今回の原発事故についても、これまで数え切れない隠し事をして来ました。
そんな東電や政府が「安全です」と言っても、それを信じろと言う方が土台無理と言うものです。
「信じる者は救われる」・・・わけがない。
政府と東電に限っては、「信じた者がバカを見る」んです。
国家が情報をコントロールしていて正しい情報を知ることができない独裁国家。
今まで私は、北朝鮮や中国のような独裁国家の国民を可哀想な人達だと思っていました。
でも、今回ようやく気付きました。
可哀想な人達は、彼らだけではなかったんだってことに・・・。
欧米の先進諸国の皆さんから見れば、日本も中国や北朝鮮と「同じ穴の狢(むじな)」だったんです。
「何が正しくて、何が誤っているのか?」
「それを判断するのは誰なのか?」
「それは、政府でも政党でも企業でもなく、自分自身である。」
今回ほど、それを強く感じたことはありません。
日本の政府と官僚が作りあげた「共同幻想」、「ウソまみれの社会」、「映画マトリックスで描かれたような『作られた社会の中で都合良く培養されている』という現実」。
そうした現実に、「1人1人が気付いて」、「自分の眼で直視して」、「自分の頭で考えて」、「自分の手足で行動する」ようにならないと、本当に日本は駄目になってしまう。
私は本気でそう思いました。
皆さんもそう思いませんか?